映像作品に関する仕掛品評価損1億円を計上。新型コロナウイルス感染症の影響により、セールスプロモーション案件の売上が減少したことで収益減に。
株式会社ディー・エル・イー（以下、DLE）は、最近の業績動向などを踏まえて、2019年12月25日に公表した業績予想を修正することを3月25日（水）に発表した。
業績予想の修正については、IPクリエイション領域において、関係先との共同事業として制作した映像作品に関する仕掛品評価損1億2700万円の売上原価への計上に伴い、前回発表予想に対して、営業利益及び経常利益が減益すると発表した。
また、当該作品の一部を今期に納品する予定だったが、公開の延期に伴い、納品が翌期にずれ込むことになったため、売上高が6700万円の減収となるが、売上原価も同額減少するため、これによって営業利益と経常利益への影響はないとのこと。
ソーシャルコミュニケーション領域においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、クライアントのプロモーション施策が中止や縮小、延期といった対応で、セールスプロモーション案件の売上が減少した。それにより、前回発表した予想に対して、2400万円の減少する見込みになった。
一方で、ゲーム関連では、DLEと関係先が共同開発し、2020年1月にリリースした新作ゲームの利用者及び課金収入が想定を上回ったことから900万円の増収になる見込みだ。
ライツ関連では、過去に出資した映像作品の製作委員会からの配分が想定を上回ったことで、1000万円増加するとのこと。
費用面において、2020年3月期はIP開発や人員の強化などの投資を行なっているが、前回発表予想策定時に見込んでいたこれらの費用の一部が来期にずれ込むことで、5800万円減少するそうだ。
以上の結果、2020年3月期通期（2019年7月1日～2020年3月31日）の連結業績予想は、売上高6億円、営業損失4億3400万円、経常損失4億3400万円、親会社株主に帰属する純損失4億3000万円になる見込みだと発表した。
