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コーエーテクモHD、経営統合以来最高業績を達成 営業利益は141億円 令和2年3月期決算

コーエーテクモ

『仁王2』や『三国志・战略版』などの海外向けゲームが好調。アミューズメント施設は3月の客足減少も通期で売上増加。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、)は、令和2年3月期決算(連結)を4月27日(月)に発表した。当期業績は、売上高426億4500万円(前期比9.4%増)、営業利益141億200万円(同16.6%増)、経常利益188億6900万円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益153億600万円(同11.8%増)となり、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益ともに経営統合以来最高の業績を記録し、当期純利益に関しては10期連続で増益を達成したそうだ。

経営成績に関する説明

コーエーテクモは、2019年3月期から3か年の中期経営計画を策定している。その2年目にあたる当期は、グループ経営方針として引き続き「グローバルIPの創造と展開」「グローバルビジネスの飛躍」を掲げ、各種施策に取り組んだ。

3月に『仁王2』をワールドワイドで発売し、海外の評価サイトにおいて高い評価を受けた。前作『仁王』に関しても、累計出荷本数300万本を突破し、今後も自社の強みであるオリエンタルな世界観を活かして、グローバルIPを創造していく。

当期の収益性については、第4四半期に大型のパッケージゲームを発売したほか、IP許諾によるロイヤリティ収入が大きく伸長したことで向上した。

セグメント毎の業績は以下。

エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドでは、2020年で35周年を迎えるシリーズ最新作『三國志14』を、1月に国内とアジアで、2月に欧米で発売し、26万本を販売した。IPを許諾したスマートフォンゲーム 『三国志・战略版』は、中国のApp Storeセールスランキングで引き続き上位に位置しており、『新三國志』も堅調に推移している。3月にはHEROZ株式会社と共同開発したAIバトルボードゲーム『三国志ヒーローズ』を配信した。

「ω-Force」ブランドにおいては、12月に国内、アジアで発売した『無双OROCHI3 Ultimate』を2月に欧米向けに販売したほか、Steam版も販売し、累計出荷本数は25万本となった。2月には株式会社アトラスと開発した『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントムストライカーズ』を国内向けに発売し、ユーザーから好評価を獲得した。

「Team NINJA」ブランドは、『仁王2』を発売したほか、株式会社スクウェア・エニックスと共同開発したスマートフォンゲーム『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が収益に貢献した。

「ガスト」ブランドに関しては、『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』のリピート販売が伸長し、累計出荷本数は42万本を突破。アトリエシリーズの最高記録を更新した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、「15th Anniversary 金色のコルダ FINAL」等、各種イベントを開催したが、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で3月のイベントは全て中止になった。

「midas」ブランドでは、株式会社スクウェア・エニックスが国内で配信中の『星のドラゴンクエスト』の海外版であり、自社が開発と運営を担当した『DRAGON QUESTOF THE STARS』をリリースした。

上記の結果、売上高391億600万円、セグメント利益133億6600万円となった。

アミューズメント事業
アミューズメント施設運営事業については、3月における客足が新型コロナウイルス感染症の拡大で大きく減少したが、通期ではプライズゲーム機の稼働が好調で既存店売上高が増加した。

スロット・パチンコ事業では、当第4四半期に『P真・北斗無双 第2章 頂上決戦』がリリースされた一方、規則改正の影響により版権許諾や開発受託案件が遅延し、減収減益となった。

上記の結果、売上高は28億6000万円、セグメント利益は5億1900万円になった。

不動産事業
第1四半期において賃貸用不動産の一部を売却したことで、賃料収入の減少により減収減益となった。保有する賃貸用不動産に関しては、高い稼働率を維持している。

上記の結果、売上高6億7100万円、セグメント利益1億9900万円だった。

その他事業
売上高1億5300万円、セグメント利益1700万円だった。

関連サイト

株式会社コーエーテクモホールディングス公式サイト
令和2年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和2年3月期決算説明資料

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