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エヌジェイHD、ゲームの受託案件が収益に寄与するもモバイル事業で苦戦 営業利益1億円 2020年6月期第4四半期決算

エヌジェイHD

ウィットワンのゲーム運営サポート事業が売上に貢献するも、開発案件の利益率低下やロイヤリティの収益減で利益は減少。

株式会社エヌジェイホールディングスは、2020年6月期第4四半期決算(連結)を5月14日(木)に発表した。当第4四半期連結累計期間の売上高は117億3700万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は1億6600万円(同46.1%減)、経常利益は1億4400万円(同51.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7000万円(同61.9%減)だった。

経営成績に関する説明

ゲーム事業においては、Windows7のサポート終了対応や生産性維持のため、開発機材の更新や各種開発ソフトウェア導入などの開発環境の整備を進めてきた。また、開発及び運営サポートの小規模や短期案件、終了案件などによる人材リソースの空き稼動の対策に取り組んだ。

モバイル事業では、端末値引き上限導入に伴う駆け込み需要の取り込みと、その後の反動に対しては、3G停波に伴う買い替え需要の取り込みと、1台当たり粗利単価の改善に取り組んだ。

売上高については、株式会社ウィットワンにて承継したゲーム運営サポート事業の寄与と、開発中タイトルの開発進行に伴う売上計上及び開発体制の拡大によって増加した。モバイル事業では、消費税増税や改正電気通信事業法の施行の前までは駆け込み需要が続き販売が順調だったが、施行以降は、販売が大きく減少し、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、春商戦期に入っても例年と比べて盛り上がりがみられず、販売が低調に推移した結果、減収となった。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
株式会社ゲームスタジオ、株式会社トライエース、株式会社ウィットワン(以下、ウィットワン)でゲームの開発受託及び運営の受託などを行なっている。株式会社ブームと株式会社エヌジェイワンについては、ウィットワンを統合先として2019年11月1日付で統合を完了した。

当第4四半期連結累計期間の売上高については、ウィットワンにて承継したゲーム運営サポート事業の寄与、開発中タイトルの開発進行に伴う売上計上及び開発体制の拡大により増加した。

利益については、当初想定より前倒しで利益計上となった案件があったことや、終了案件などの影響で低下していた人材リソースの稼働率が改善したことで、利益進捗が伸びた。

しかしながら、原価増加による開発案件の利益率低下やロイヤリティ収益の減少、Windows7終了などの影響で減益幅を取り戻すまでには至らず、減益という結果になった。

上記の結果、売上高82億4000万円(前年同期比25.8%増)、セグメント利益4億5200万円(同13.8%減)だった。

モバイル事業
株式会社ネプロクリエイトにてauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末とサービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営している。

当第4四半期連結累計期間の売上高については、消費税増税や改正電気通信事業法の施行の前までは駆け込み需要が続いてことで販売が順調だったが、施行以降は、販売が大きく減少した。それに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響から、春商戦期に入っても例年と比べて盛り上がりがなく、販売が低調に推移したことで減収になった。

利益についても、3G停波に伴う買い替え需要の取り込みや1台当たり粗利単価の改善に取り組んだが、販売台数の減少の影響により減益だった。

上記の結果、売上高34億1900万円(前年同期比17.5%減)、セグメント利益8400万円(同29.7%減)だった。

その他
クレジット決済事業及び外食事業などを行なっている。また、前期第2四半期連結会計期間からセグメント区分の変更に伴い、人材ソリューション事業も含まれている。

当第4四半期連結累計期間においては、人材ソリューション事業を構成していた株式会社トーテックが前期第2四半期連結会計期間から連結子会社から持分法適用会社へ異動した。

上記の結果、売上高8600万円(前年同期比78.0%減)、セグメント利益37万円(前年同期はセグメント損失500万円)だった。

関連サイト

株式会社エヌジェイホールディングス公式サイト
2020年6月期第4四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年6月期第4四半期決算補足資料

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