IT人材事業の増収が利益に貢献。ゲーム事業では他社IPの新作ゲームを配信したほか、新規案件の受託開発が複数本進行中。
ギークス株式会社(以下、ギークス)は、2020年3月期決算(連結)を5月21日(木)に発表した。当期の売上高は35億4430万円(前期比16.2%増)、営業利益は6億8425万円(同23.7%増)、経常利益は6億7544万円(同26.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億9065万円(同5.1%減)だった。
経営成績に関する説明
IT人材事業
IT人材事業における事業環境は好調に推移した。
多様な業種の企業において、外部リソースのIT人材を活用したいというニーズが高く、政府主導の「働き方改革」を背景に、個人が企業に勤める以外の働く選択肢を広げる動きが活性化していることから、ITフリーランスも増加傾向にある。
両者のマッチング機会を最大化するため、積極的な広告展開によるITフリーランスの獲得や、ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」の拡充などの取り組みを行なった。
上記の結果、売上高は13億2952万円(前期比20.8%増)、セグメント利益は7億1977万円(同27.1%増)となった。
IT人材育成事業
合宿型でプログラミングと英語が学べる「IT留学」を展開しており、フィリピン・セブでのIT留学の競合サービスが増加する中で、IT留学の事業拡大に向けた人員増強による先行投資や、教員向けの英語留学の商品ラインアップの拡充を行なった。さらに、新しくオフショア開発のサービスも開始した。
上記の結果、売上高は2億2307万円(前期比1.3%減)、セグメント損失は420万円(前期はセグメント利益3522万円)だった。
ゲーム事業
株式会社バンダイナムコオンラインから受託開発したゲーム『アイドリッシュセブン』のほか、パブリッシャーとの契約によりタイトル非公開の案件を含む複数のタイトルの受託運営を行なっている。
また、第1四半期連結会計期間において受託開発を行なった他社IPによるゲームの新規リリースがあった。
その他、来年度以降の売上に向けた新規案件の受託開発が複数本進行している。
上記の結果、売上高は17億8988万円(前期比16.1%増)、セグメント利益は3億2342万円(同3.8%増)だった。
動画事業
主にパチンコ・パチスロなどの遊技機系と、スマートフォンゲーム・アプリのPVをはじめ、企業のサービスや商品、採用ホームページ用の映像及び動画制作を行なっている。
また、新しい取り組みとして、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)、プロジェクションマッピング、3Dホログラムなど、様々な新技術を活用した動画コンテンツの制作や研究開発を行なっている。
上記の結果、売上高は1億2488万円(前期比2.9%減)、セグメント利益は2298万円(同34.3%減)だった。
インターネット事業
ゴルフ業界向けのインターネットサービスを積極的に進めており、ゴルファー向けの情報サイト「Gridge」の運営を主軸に、メーカー各社向けに商品記事制作や動画、リアルイベントなどと連動させた販売促進、PR活動の支援を行なっている。
広告主のリピートオーダーによる商品記事掲載や動画制作の増加、自社でのリアルイベントの開催により売上は増加し、セグメント損失の減少となった。
上記の結果、売上高は8171万円(前期比28.8%増)、セグメント損失は4753万円(前期はセグメント損失7058万円)だった。