日本においては『Arcane』及び『FOX-Flame Of Xenocide-』のサービスを終了したことで売上減少。
株式会社ガーラ(以下、ガーラ)は、2020年3月期決算(連結)を5月25日(月)に発表した。当期連結経営成績は、売上高4億1271万円(前期比51.7%減)、営業損失2億7331万円(前期は営業損失2億5083万円)、経常損失2億8784万円(前期は経常損失2億5080万円)、親会社株主に帰属する当期純損失4億3242万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億8302万円)となった。
経営成績に関する説明
当連結会計年度は、スマートフォンアプリ事業の売上高が前期比で減少したことで収入が減少した。
販売費及び一般管理費については、前期と比較してマーケティング活動費用及び賃借料が減ったことで減少した。将来収益を保守的に見直した結果、収益性の見込めないソフトウエアについての減損損失1億889万円、スマートフォンアプリ『FOX-Flame Of Xenocide-(フォックス)』のサービス終了に伴う契約解除損失3089万円を特別損失に計上した。
新型コロナウイルス感染症に関する影響については依然として不確実性が高いが、クラウド関連事業において、サポート業務を予定していたアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社主催のAWS Summitなどのイベントの開催が中止になるなど、影響が発生しつつある。
セグメント毎の業績は以下。
日本
2019年3月に『Arcane(アーケイン)』日本語版のサービス提供が終了したこと、及び、2019年11月に『FOX-Flame Of Xenocide-』のサービスを終了したことから、前期比で売上高(内部取引を含む)が減少した。
費用面では、株式報酬費用等の増加があった一方で、『FOX-Flame Of Xenocide-』に係るマーケティング活動費用が、前期と比較して減少したことから、販売費及び一般管理費が減少した。
上記の結果、売上高は4779万円(前期比39.9%減)、セグメント損失は2億2290万円(前期はセグメント損失2億3221万円)だった。
韓国
スマートフォンアプリ事業において、連結子会社Gala Mix Inc.(以下、Gala Mix)が開発した歩数計アプリ『Winwalk(ウィンウォーク)』について、グローバルなネットワークを活かした多言語展開による配信を進めており、2019年7月にオーストリアやフィンランド、ポルトガルの各地域において、2019年9月にオーストラリアにおいて英語版を配信した。
Gala Mixが開発したスマートフォンアプリ『wingift(ウィンギフト)』について、2020年3月にアメリカやイギリス、ドイツなど欧米の各地域にて、英語版やドイツ語版などの配信を開始した。
さらに、連結子会社Gala Lab Corp.(以下、Gala Lab)の開発期間の長期化などによりリリースが遅延していたスマートフォンアプリ『Rappelz M(ラペルズモバイル)』について、2020年3月に東南アジアにおいて英語版の配信を開始し、現在は欧米を中心とするグローバル地域での2021年3月期リリースに向けて準備している。
一方、Gala Labが開発したスマートフォンゲームアプリ『Flyff Legacy(フリフレガシー)』について、ユーザーへのアイテム販売減少により売上高が減少した。
オンラインゲーム事業では、Gala Labの主力ゲーム『Flyff Online(フリフオンライン)』において、GXC World Pte Ltdが提供するブロックチェーンコインをゲーム内アイテム購入や取引で使えるようになる「Flyff for GameXCoin」のサービスを開始した。サービス開始後の売上高は順調に推移したが、もうひとつの主力ゲームである『Rappelz Online(ラペルズオンライン)』のアイテム販売減少により売上高が減少した。
費用面では、『Flyff Legacy』に係るマーケティング活動費用の減少及びGala Labの本社移転に伴う賃借料の減少により、販売費及び一般管理費が減少した。
上記の結果、売上高は4億724万円(前期比51.6%減)、セグメント損失は5131万円(前期はセグメント損失1858万円)だった。