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gumi、『FFBE幻影戦争』が収益に大きく貢献 営業利益22億円 2020年4月期決算

gumi

スクエニとの共同開発『FFBE幻影戦争』国内版が売上に大きく寄与。スタジオの統廃合やコスト削減でゲーム事業の利益が改善。

株式会社gumi(以下、gumi)は、2020年4月期決算(連結)を6月9日(火)に発表。当連結会計年度の売上高は198億2769万円(前年同期比6.7%減)、営業利益は22億2540万円(前年同期は営業損失14億3068万円)、経常利益は21億2463万円(前年同期は経常損失16億6146万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億5745万円(前年同期は親会社株主に帰属する純損失16億9568万円)だった。

経営成績に関する説明

gumiグループでは事業内容をより適正に表示するため、第1四半期連結会計期間から、報告セグメントの「VR/AR事業」を「XR事業(VR、AR、MR等)」に名称を変更するとともに、新セグメントとして「ブロックチェーン事業」を新設した。

今後は「モバイルオンラインゲーム事業」「XR事業(VR、AR、MR等)」「ブロックチェーン事業」の3セグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に取り組んでいくとのこと。

前期に重要な後発事象として記載したgumi Europeの事業撤退に伴う費用に関して、子会社整理損として約2億5000万円の特別損失を計上する見通しだったが、一部費用が減少したこと及び勘定科目の変更があったことから、当該事業撤退に係る当期の特別損失計上額は、事業構造改革費用1億8825万円として確定した。

セグメント毎の詳細は以下。

モバイルオンラインゲーム事業
株式会社スクウェア・エニックスと共同開発した『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』の日本語版と海外言語版を当期に配信したところ、売上に大きく寄与した。

一方、一部の主力タイトルで配信期間の長期化に伴って売上が減少したことや、不採算タイトルの早期撤退を行なったことで売上が減少した。

しかしながら、上記の不採算タイトルの早期撤退を含めて、スタジオの統廃合等が奏功したほか、開発運用費の減少、費用対効果を重視したプロモーションの徹底による広告宣伝費の減少などで、営業利益が大きく増加した。

上記の結果、売上高は197億1850万円(前期比7.2%減)、営業利益は2億78304万円(前期は営業損失8億5118万円)となった。

XR事業(VR、AR、MRなど)
当期は、配信中の『SWORDS OF GARGANTUA』が売上に寄与した。

また、Tokyo XR Startups株式会社などにおけるインキュベーションプログラム及びgumiグループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じてグローバル投資などを行ない、有力な技術やコンテンツ、人材を有する国内外の有力企業との戦略的な連携をはかってきた。

上記の結果、売上高は4438万円(前期は売上高99万円)、営業損失は4億263万円(前期は営業損失4億6251万円)だった。

ブロックチェーン事業
当期においては、連結子会社である株式会社エイリムと投資先であるdouble jump.tokyo株式会社が共同開発した『ブレイブ フロンティア ヒーローズ』が売上に貢献した。

あわせて、株式会社gumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対して、様々な支援を提供した。

上記の結果、売上高は6481万円(前年同期はなし)、営業損失は1億5501万円(前年同期は営業損失1億1698万円)だった。

関連サイト

株式会社gumi公式サイト
2020年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年4月期通期及び第4四半期決算説明資料

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