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IGポート、出版事業と版権事業の好調で増収増益 営業利益3.5億円 2020年5月期決算短信

IGポート

映像制作事業の新規受注案件で一部作品の収益が改善。出版事業では電子書籍売上が前期比144%増と好調。

株式会社IGポート(以下、IGポート)は、2020年5月期決算短信(連結)を7月10日(金)に発表。売上高は94億4698万円(前期比6.5%増)営業利益は3億5130万円(前期は営業損失3億753万円)、経常利益は2億9121万円(前期は経常損失3億769万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は2064万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失1億7965万円)となった。

経営成績に関する説明

当期のIGポートグループは、劇場用アニメーション4タイトル、テレビアニメシリーズ10タイトル、その他ゲーム用及びプロモーション用映像等の制作を行なった映像制作事業、コミック誌(12点刊行)、書籍(コミックス、ノベルス、原作ガイドブックを含む)は115点の企画から販売、電子コミックスを配信した出版事業、作品等への出資で二次利用から生じる収益分配を主とした版権事業を中心に行なったことで、前期と比べて増収増益となった。

セグメント毎の業績は以下。

映像制作事業
「PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「キミだけにモテたいんだ。」などの劇場用アニメーションや、テレビ用(配信用)アニメーション「攻殻機動隊 SAC_2045」「ヴィンランド・サガ」「歌舞伎町シャーロック」などの制作に携わったほか、プロモーションビデオやCM、ゲーム及び遊技機のアニメーションを制作した。

新規受注の映像制作では、現況にあった確度の高い映像制作予算の策定による受注額の交渉をはじめており、納品した一部作品については改善がみられた。

前期から続いている映像制作については、引き続きCG制作費や外注費の高騰、新型コロナウィルス感染症の拡大の影響で制作期間が長期化していることから、収益が悪化し、一部作品では受注損失引当金を計上することになった。

上記の結果、売上高は58億8239万円(前期比0.7%減)、営業利益は1億1952万円(前期は営業損失5億3856万円)だった。

出版事業
コミック誌の定期刊行物として「月刊コミックガーデン」を刊行した。

書籍(コミックス、ノベルス、原作ガイドブックを含む)では、「魔法使いの嫁」「リィンカーネーションの花弁」「転生貴族の異世界冒険録」の最新刊などを刊行した。

書店向け出版売上はほぼ前年並みとなったが、電子書籍売上は前期比144%増と好調に推移した。

上記の結果、売上高は15億8144万円(前期比24.8%増)、営業利益は1億2834万円(同2.7%減)となった。

版権事業
「攻殻機動隊」「進撃の巨人」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「PSYCHO-PASS サイコパス」「B: The Beginning」などを中心に、二次利用による収益分配を計上した。

売上原価については、戦略作品への出資を重点的に行なったものが、当第4半期会計期間より減価償却費が開始したことで収益が増加した。

上記の結果、売上高は17億4616万円(前期比20.3%増)、営業利益は2億5836万円(同35.9%増)となった。

その他事業
雑誌のイラスト描きやキャラクターの商品販売、スマートフォン向けアプリなどに携わった。

上記の結果、売上高は2億3698万円(前期比4.2%増)、営業損失は4312万円(前期は営業利益221万円)となった。

関連サイト

株式会社IGポート公式サイト
2020年5月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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