『三国志・战略版』などの海外向けゲームや『ライザのアトリエ』のリピート販売も収益に貢献。
株式会社コーエーテクモホールディングスは、令和3年3月期第1四半期決算短信(連結)を7月27日(月)に発表した。当期累計連結経営成績は、売上高113億6300万円(前年同期比57.2%増)、営業利益43億8700万円(同358.6%増)、経常利益89億5700万円(同617.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益66億2800万円(同199.8%増)となった。
経営成績に関する説明
コーエーテクモグループの当第1四半期業績は、IP許諾によるロイヤリティ収入が引き続き好調に推移したことに加え、投資有価証券売却益により営業外収益が増加した。
これにより、収益性が大きく向上したことで、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに、第1四半期として最高の業績を記録した。
特別損失については、アミューズメント施設およびKT Zepp Yokohamaの休業中の固定費1億2400万円を計上したとのこと。
セグメント毎の業績は以下。
エンタテインメント事業
「シブサワ・コウ」ブランドについては、IPを許諾したスマートフォンゲーム『三国志・战略版』が中国のApp Storeセールスランキングで1位を獲得するなど好調に推移した。「三國志」シリーズ35周年記念のスマートフォンゲーム『三國志 覇道』は、6月に2度目のβテストを行ない、さらなるクオリティアップをはかっているとのこと。
「ω-Force」ブランドでは、株式会社アトラスと共同開発した『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』を、6月にアジアで発売した。
「Team NINJA」ブランドでは、『仁王2』が5月に全世界累計出荷本数100万本を突破した。
「ガスト」ブランドでは、『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』のリピート販売が収益に寄与している。
「ルビーパーティー」ブランドにおいては、5年ぶりのナンバリングタイトル『遙かなる時空の中で7』を、6月に国内及びアジアでリリースした。
「midas」ブランドでは、スマートフォン向け新規タイトルを鋭意開発している。
上記の結果、売上高107億4200万円、セグメント利益43億1500万円となった。
アミューズメント事業
アミューズメント施設においては、新型コロナウイルス感染症の影響で一部期間に休業したが、6月より全店の営業を再開し、堅調に推移している。
パチンコ・パチスロ機の液晶ソフト受託開発については、在宅勤務への切り替えなどにより、進捗に一部の遅れが生じている。
上記の結果、売上高5億2300万円、セグメント利益1700万円となった。
不動産事業
新型コロナウイルス感染症の影響により、当第1四半期にKT Zepp Yokohamaで開催を予定していたライブイベントは、すべて中止または延期となった。
また、その他の賃貸用不動産は、高い稼働率を維持している。
上記の結果、売上高1億6400万円、セグメント利益6600万円となった。
その他事業
売上高4000万円、セグメント損失1200万円だった。