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KADOKAWA、電子書籍の継続的な成長で増益 営業利益35億円 2021年3月期第1四半期決算

KADOKAWA

電子書籍の売上が四半期ベースで過去最高を更新。ゲームについては子会社スパイクチュンソフトのタイトルが収益に貢献。

株式会社KADOKAWA(以下、KADOKAWA)は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を7月30日(木)に発表した。当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高470億2300万円(前年同期比5.5%減)、営業利益35億8100万円(同3.2%増)、経常利益38億5100万円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益24億5500万円(同5.7%減)となった。

経営成績に関する説明

出版事業
当四半期においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、主に都市部での書店の営業自粛による影響があったが、「ダンジョン飯」「ソードアート・オンライン ユナイタル・リングIII」「あやかし草紙 三島屋変調百物語」「青くて痛くて脆い」「あつまれ どうぶつの森 ザ・コンプリートガイド」「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」などの販売が好調に推移した。

電子書籍・電子雑誌は、市場全体が伸びていることに加え、機動的なマーケティング施策により引き続き好調に推移し、当四半期は四半期ベースで過去最高の売上高を記録した。

上記の結果、売上高は292億5400万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は21億4400万円(同12.2%増)となった。

映像・ゲーム事業
映像は、北米や中国に向けたアニメ「天晴爛漫!」「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」「プランダラ」などの海外権利許諾に加え、「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」などの自社IPを活用し、他社が配信するオンラインゲームとのコラボレーションによる権利許諾が収益に貢献した。

一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う映画館の営業自粛により、映画配給やデジタル映画鑑賞券「ムビチケ」などが影響を受けたことに加えて、映像・音響制作を手掛けるスタジオ事業も前年同期を下回った。

ゲームについては『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の全世界累計出荷本数が500万本を超えたほか、『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』が好調に推移したことで、収益に貢献した。

上記の結果、売上高は99億3700万円(前年同期比18.2%減)、セグメント利益は13億4400万円(同41.1%減)だった。

Webサービス事業
動画配信サービス「ニコニコ動画」の月額有料会員(プレミアム会員)は、6月末には161万人となり、3月末の163万人と比較するとわずかに減少した。動画や生放送、ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数に関しては、6月末に123万人となり、3月末の117万人から、引き続き堅調に増加している。

4月の「ニコニコ超会議2020」は、新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえリアルイベントとしての開催を見送ったが、インターネット上に特化した「ニコニコネット超会議2020」を開催したところ、8日間でネット来場者数1638万1426人を記録した。ネットでの開催にしたことで、前年比で売上は減少したものの、Webサービス事業全体の収益性改善に寄与した。

上記の結果、売上高は52億3000万円(前年同期比20.0%減)、セグメント利益は5億2000万円(同2.6%減)となった。

その他事業
MD事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、アイドルCDの発売延期などにより、減収となった。

一方、教育事業においては、スクール運営を行う株式会社バンタン、株式会社ドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。

上記の結果、売上高は43億7200万円(前年同期比1.4%減)、セグメント損失は3億7100万円(前年同期は営業損失6億7300万円)となった。

関連サイト

株式会社KADOKAWA公式IRサイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第1四半期決算説明資料

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