新型コロナウイルス感染症の影響を受けるも、デジタルコンテンツ事業の新作タイトルやデジタル販売の増加拡大により前年同期比で増収増益。
株式会社カプコン(以下、カプコン)は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月3日(月)に発表した。当第1四半期の売上高は237億2200万円(前年同期比32.2%増)、営業利益は107億1100万円(同39.1%増)、経常利益は106億1900万円(同37.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は78億1500万円(同44.2%増)だった。
経営管理に関する説明
デジタルコンテンツ事業
「バイオハザード」シリーズの新作タイトル『バイオハザード RE:3』が堅調に推移するとともに、前期に発売した『モンスターハンターワールド:アイスボーン』や、前々期に発売した『バイオハザード RE:2』が続伸するなど、採算性の高いリピートタイトルが、引き続き顧客基盤の拡大に貢献したことで利益が増加した。
上記の結果、売上高は214億7600万円(前年同期比53.7%増)、営業利益は118億400万円(同52.6%増)となった。
アミューズメント施設事業
新型コロナウイルス感染症の影響で店舗を休業し、その後営業を再開したが、平時の水準を回復するには至らず、大幅な減収減益となった。
当該期間の出退店がなかったことから、施設数は前期末と同じく40店舗となった。
上記の結果、売上高は11億8400万円(前年同期比56.3%減)、営業損失は5億5400万円(前年同期は営業利益2億9900万円)だった。
アミューズメント機器事業
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うホールオペレーターの休業等により、需要が伸び悩む環境のもと、新機種の投入はなかったがライセンス収入を計上した。
上記の結果、売上高は1億8100万円(前年同期比19.4%減)、営業利益は7100万円(同46.7%減)となった。
その他事業
グローバルでの自社タイトルのブランド価値向上に向け、主力IPを活用したキャラクターグッズなどの販売拡大、映像化に注力した。
また、eスポーツに関しては、2020年6月から全世界でオンライン大会「CAPCOM Pro Tour Online 2020」を開始するなど、ユーザー層拡大とビジネスチャンス創出に向けた中期施策を継続した。
上記の結果、売上高は8億7900万円(前年同期比14.2%減)、営業利益は5億1100万円(同20.2%減)となった。
関連サイト
株式会社カプコン公式IRサイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第1四半期決算説明資料