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DeNA、ゲーム事業やライブストリーミング事業の貢献で利益増 営業利益125億円 2021年3月期第1四半期決算

DeNA

ゲーム事業やライブストリーミング事業が前年同期比で増収。新型コロナウイルス感染症の影響でスポーツ事業は大きな減収減益に。

株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月5日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間は、売上収益300億4100万円(前年同期比4.3%減)、営業利益125億7000万円(同442.1%増)、税引前四半期利益144億6200万円(同274.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益99億200万円(同304.7%増)となった。

経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間の売上収益については、ゲーム事業やライブストリーミング事業が前年同期比で増収となったが、スポーツ事業においては新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて前年同期比で減収となった。

売上原価・販売費及び一般管理費は、合計では前年同期比減となった。これは、ゲーム事業やライブストリーミング事業の推移に応じて売上原価の支払手数料等の費用が増加した一方で、前年同期末比で無形資産の減少に伴い、減価償却費が減少、スポーツ事業や旧オートモーティブ事業に関する費用が減少したことによるものとのこと。

その他の収益ついては、2020年4月1日を効力発生日とするタクシー配車アプリ等に関する事業の吸収分割により、会社分割の対価と、承継した事業に係る資産及び負債の承継直前の帳簿価額による純資産との差額である移転損益を20億4500万円計上した。

また、当第1四半期連結累計期間に行なった、SHOWROOM株式会社の保有株式の一部譲渡に伴い、子会社株式売却益を78億8900万円計上した。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
当第1四半期連結累計期間は、既存のタイトルが堅調に推移するとともに、前連結会計年度以降に国内外で配信を開始したタイトルの貢献も加わったことで、ユーザー消費額が前年同期比で増加した。

上記の結果、売上収益は212億3100万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は46億800万円(同35.4%増)となった。

スポーツ事業
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、例年3月下旬から開幕しているプロ野球の公式戦が、6月19日からの開幕になった。さらに、当第1四半期連結累計期間において、すべて無観客で試合を開催したことにより、大きく減収減益となった。

上記の結果、売上収益は12億1100万円(前年同期比84.8%減)、セグメント損失は20億8200万円(前年同期はセグメント利益26億5700万円)となった。

ライブストリーミング事業
「Pococha(ポコチャ)」や「SHOWROOM(ショールーム)」などのサービスが含まれている。当期は、前連結会計年度以前に引き続き、成長に向けた投資を行なった。

上記の結果、売上収益は57億4200万円(前年同期比227.8%増)、セグメント利益は7億6600万円(前年同期はセグメント損失3億1200万円)となった。

ヘルスケア事業
「MYCODE(マイコード)」や「kencom(ケンコム)」「歩いておトク」をはじめ、ヘルスケアサービスの分野における既存の提供サービスの利用が堅調に推移した。また、R&D分野中心に先行投資を行なった。

上記の結果、売上収益は4億4600万円(前年同期比7.5%増)、セグメント損失は3億7300万円(前年同期はセグメント損失4億5400万円)となった。

新規事業・その他
当区分には、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、EC事業におけるサービスが含まれている。なお、前連結会計年度には、旧オートモーティブ事業における積極的な投資が含まれているとのこと。

上記の結果、売上収益は15億7900万円(前年同期比1.9%減)、セグメント損失は1億5200万円(前年同期はセグメント損失15億1900万円の損失)となった。

関連サイト

株式会社ディー・エヌ・エー公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年3月期第1四半期決算説明会資料

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