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アルファポリス、電子書籍の売上増加で営業利益3.4億円 2021年3月期第1四半期決算

アルファポリス

人気シリーズをはじめ電子書籍販売の好調で増収増益に。紙書籍は書店休業の影響で一部を刊行延期。

株式会社アルファポリス(以下、アルファポリス)は、2021年3月期第1四半期決算短信(非連結)を8月12日(水)に発表した。当第1四半期累計期間の売上高は14億5755万円(前年同期比23.8%増)、営業利益は3億4123万円(同14.6%増)、経常利益は3億4288万円(同15.2%増)、四半期純利益は2億1601万円(同15.2%増)だった。

経営成績に関する説明

ライトノベル
新型コロナウイルス感染症による書店の休業に対応するため、当第1四半期に刊行する予定であった紙書籍の一部を、第2四半期以降の刊行に延期した。それにより、当第1四半期累計期間のライトノベルの刊行点数は、前年同期を大きく下回る41点(前年同期比7点減)だった。

各書籍の売れ行きについては、「とあるおっさんのVRMMO活動記」や「転生王子はダラけたい」など、ロングヒットシリーズの続刊が堅調に推移した。

電子書籍については、引き続き親和性の高い女性向け小説を中心に好調な売れ行きとなり、売上をけん引した。

以上の結果、当第1四半期累計期間における刊行点数は前年同期から大幅に減少したが、電子書籍販売が大きく成長したことで、前年同期を上回る売上高となった。

漫画
当第1四半期累計期間の刊行点数は、前年同期を上回る24点(前年同期比6点増)となった。

シリーズ累計560万部を突破した「ゲート」を筆頭に、ライトノベルヒット作をコミカライズした作品の続刊が堅調に推移したことに加え、電子書籍の新刊配信点数が増加し、外出自粛による巣ごもり消費の拡大による影響で、売上が大幅に増加した。

以上の結果、当第1四半期累計期間の売上高は、前年同期を大きく上回る着地となった。

文庫
当第1四半期累計期間の刊行点数は29点(前年同期比6点減)だった。

シリーズ累計112万部を突破した「居酒屋ぼったくり」の文庫版の刊行が、売上をけん引した。

また、「ライト文芸」ジャンルから「神さまのレストラン」を刊行するなど、ジャンル拡大に向けた取り組みを積極的に行なっている。

しかしながら、刊行延期による刊行点数の減少を主な理由として、売上高が前年同期を下回る結果になった。

その他
当第1四半期累計期間の刊行点数は4点(前年同期比2点減)だった。

「絵本」ジャンルから、第10回絵本・児童書大賞の優秀賞受賞作である『おばけちゃんだってこわいんです』を刊行し、取り扱いジャンルの強化をはかった。

しかしながら、刊行延期の影響で前年同期から刊行点数が減少したことで、売上高が前年同期比で減少した。

関連サイト

株式会社アルファポリス公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2021年3月期第1四半期決算説明資料

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