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バンダイナムコHD、プラモデルやフィギュアの販売好調で収益増 営業利益270億円 2022年3月期第1四半期決算短信(連結)

バンナム00

トイホビー事業でハイターゲット層向け商品のデジタル販売や海外展開が業績に貢献。

株式会社バンダイナムコホールディングスは、2022年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月5日(木)に発表した。当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1780億4900万円(前年同期比22.8%増)、営業利益270億2100万円(前年同期比35.7%増)、経常利益287億5400万円(前年同期比40.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益209億1700万円(前年同期比58.7%増)となった。

経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間につきましては、新型コロナウイルス感染拡大により、国内外の多くの地域で小売店やアミューズメント施設の休業、イベントの中止等で各事業が大きな影響を受けた前年同期を上回る業績となった。

新型コロナウイルス感染拡大による影響はあるものの、各事業において顧客のライフスタイルや嗜好の変化に適合するための様々な施策をスピーディに推進したことや、グループの幅広い事業のポートフォリオが効果を発揮した。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較している。

デジタル事業
デジタル事業については、家庭用ゲームにおいて、ゲームとアニメーションの連動展開をはかる新作タイトル『SCARLET NEXUS』を発売したほか、既存タイトルのリピート販売がユーザーに向けた継続的な施策により好調に推移した。また、ネットワークコンテンツにおいては、主力タイトルが安定的に推移したものの、好調だった前年同期には及ばなかった。

この結果、デジタル事業における売上高は668億3400万円(前年同期比12.6%減)、セグメント利益は118億2700万円(前年同期比39.0%減)となった。

トイホビー事業
トイホビー事業については、「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギュア等のハイターゲット層(大人層)向けの商品が、デジタルを活用した販売・マーケティングや、海外における展開拡大により好調に推移した。また、前年同期にアミューズメント施設の休業により影響を受けたプライズ等の商品販売が回復した。さらに、国内においては、定番IPや新規IPを活用した玩具に加え、菓子やカプセルトイ、海外向けのトレーディングカード等の玩具周辺商材が人気となった。

この結果、トイホビー事業における売上高は830億5900万円(前年同期比50.1%増)、セグメント利益は144億9800万円(前年同期比125.3%増)となった。

映像音楽事業
映像音楽事業については、「ラブライブ!」シリーズや「アイドルマスター」シリーズ等のIPの映像・音楽パッケージソフトの販売を行なったほか、IP関連のライセンス収入が業績に貢献しました。また、ライブイベントにおいては、配信や新技術の活用等の環境変化に対応した新たなライブイベントへの取組みを行い、前年同期に比べ開催回数が増加した。

この結果、映像音楽事業における売上高は120億1200万円(前年同期比121.6%増)、セグメント利益は23億6200万円(前年同期比732.3%増)となった。

クリエイション事業
クリエイション事業については、「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!」シリーズ等の映像作品の制作や公開を行ない話題となったほか、ガンダムの人気拡大に伴い商品化権収入が好調だった。一方で、IPの情報発信を行う「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。

この結果、クリエイション事業における売上高は73億400万円(前年同期比57.8%増)、セグメント利益は8億2800万円(前年同期比1.7%増)となった。

アミューズメント事業
アミューズメント事業については、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けたものの、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で215.6%となり回復の兆しが見えた。また、業務用ゲームについても売上高が回復した。当事業においては、今後も効率化に加え、グループの商品・サービスの活用を強化する等のバンダイナムコならではの取組みを推進し収益基盤の強化を目指していく。

この結果、アミューズメント事業における売上高は152億2100万円(前年同期比130.5%増)、セグメント損失は6億6200万円(前年同期は56億6300万円のセグメント損失)となった。

その他事業
その他事業については、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。

その他事業における売上高は66億5600万円(前年同期比25.3%増)、セグメント利益は1億4700万円(前年同期は200万円のセグメント損失)となった。

関連リンク

株式会社バンダイナムコホールディングス
2022年3月期第1四半期決算短信(連結)
2022年3月期第1四半期決算補足資料

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