エンターテインメント企業に投資を行なう投資育成事業を開始。任天堂との訴訟の和解金として33億円を特別損失として計上。
株式会社コロプラは、11月5日に2021年9月期決算短信［日本基準］（連結）を発表した。当連結会計年度の売上高は371億2500万円（前連結会計年度比17.7％減）、営業利益は63億2000万円（同48.4％減）、経常利益は78億4300万円（同33.5％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は30億4700万円（同61.8％減）となった。
経営成績の説明
コロプラグループは、「“Entertainment in Real Life” エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく」をMissionとし、エンターテインメントを通じ、人々の何気ない日常をより豊かにすることを目指している。
既存ゲームについてはユーザーとのエンゲージメントを高めることを意識し、新規ゲームについてはそのリリースに向けて注力してきた。また、当連結会計年度において、投資育成事業を主要な事業のひとつと位置づけた。
また、2017年12月に提起された特許権侵害に関する訴訟について、2021年8月4日付で原告側と和解が成立し、当連結会計年度において、和解金33億円を特別損失に計上している。
なお、多くの国々で外出や稼働が制限されるなど、消費や企業の経済活動が停滞する状況が続いているが、コロプラグループの新型コロナウイルス感染症による当連結会計年度の業績への影響は限定的となっている。
セグメント別の経営成績は次のとおり。当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しており、当連結会計年度の分析は変更後の区分に基づいている。
エンターテインメント事業
エンターテインメント事業は、主にスマートフォン向けゲームの開発・運営を行なっている。
当連結会計年度において、売上の多くを占めるスマートフォン向けゲームでは、他社IPタイトルの『ドラゴンクエストウォーク（企画・制作：株式会社スクウェア・エニックス、開発：コロプラ）』が堅調に推移し、コロプラグループの連結業績に貢献した。自社IPタイトルにおいては、主力タイトルである『白猫プロジェクト』は7周年、『白猫テニス』は5周年を迎え、ユーザーとのエンゲージメントを高めるサービス運用をしてきた。また、国内向けに『ユージェネ』の正式サービスを開始した。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は369億5300万円、営業利益は64億4700万円となった。
投資育成事業
投資育成事業は、主にIT関連・エンターテインメント企業等を対象とした投資を行なっている。
当連結会計年度において、売上高は1億7100万円、営業損失は1億2900万円となった。
