営業利益、経常利益、当期純利益の全てが過去最高を達成。『ヴァルキリーコネクト』が自社ゲームアプリの中でトップ売上を記録。
株式会社エイチームは、平成29年度7月期決算を9月8日(金)に発表。売上高は346億300万円(前年同期比50.7%増)、営業利益は40億7700万円(同84.3%増)、経常利益は41億1800万円(同96.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億7900万円(同99.6%増)となった。
経営成績等の概況
今期はエンターテインメント事業、ライフスタイルサポート事業、EC事業の3つの軸でビジネスを展開。各事業においても、インターネットやスマートデバイスを通じて、個人の利用に支持・利用されるゲームコンテンツ、比較サイト・情報サイトやECサイトなどの企画・開発・運営を行なった。
事業拡大に伴う従業員の増加を見据え、本社及び大阪オフィスの増床を実施。地代家賃等の固定費が増加したものの、各事業の成長により、営業利益が前期比で増加し、過去最高となった。営業利益ベースでみると、今期で4年連続増収増益、過去最高の売上を達成。
経常利益は、エンターテインメント事業の海外売上において、前連結会計年度では為替差損が発生したが、当連結会計年度においては為替差益に転じたことにより、前期比で大幅に増加し、過去最高となった。
また、特別損失としてソフトウェア資産の減損損失を計上したものの、親会社株主に帰属する当期純利益も前期比で大幅に増加、過去最高となった。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は346億300万円(前連結会計年度比50.7%増)、営業利益は40億7700万円(同84.3%増)、経常利益は41億1800万円(同96.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億7900万円(同99.6%増)となった。
事業区分別の業績は、以下。
エンターテインメント事業
平成29年7月期においては、引き続き既存ゲームの効率的な運用を進めながら、平成28年12月に新規ゲームアプリ『放課後ガールズトライブ』をリリース。
既存ゲームアプリは、平成28年6月にリリースした『ヴァルキリーコネクト』が国内外で好調に推移し、これまでにリリースした自社ゲームアプリの中でトップ売上を記録し、業績をけん引する主要タイトルのひとつとして寄与した。
平成26年12月にリリースした『ユニゾンリーグ』はリリースから約3年経過するも、引き続き好調に推移し、根強い人気を博している。平成25年5月にリリースした『ダービーインパクト』と平成27年3月にリリースした『三国大戦スマッシュ!』は、効率的な運用により、継続して収益に貢献している。
以上の結果、エンターテインメント事業の売上高は192億5924万円(前連結会計年度比53.3%増)、営業利益は38億2051万円(同66.3%増)となり、過去最高の売上高・セグメント利益を達成した。
ライフスタイルサポート事業
引越し関連、自動車関連、ブライダル関連、金融メディア等様々な事業領域において個人の利用者に向けてサービスを展開する事業者と提携し、「三方よし」のサービス理念のもと、人生のイベントや日常生活に密着した比較サイト・情報サイトなどの便利なウェブサービスを展開。
個人の利用者は基本無料で利用でき、パートナー企業に見込客を紹介することに対する紹介手数料及び成約報酬が主な収益となっている。
以上の結果、ライフスタイルサポート事業の売上高は133億4254万円(前連結会計年度比45.1%増)、営業利益は19億2911万円(同17.8%増)となり、過去最高の売上高・セグメント利益を達成。
EC事業
東海、関東、関西3カ所に物流倉庫を構え、国内外から仕入れた200種類以上の完成品自転車を自社で在庫を持ち、専属のプロ整備士により整備された完全組立自転車をオンラインで販売し、自宅までお届けする国内唯一無二の自転車専門通販サイトを展開。
主な収益は自転車の販売代金。自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメント強化のため、段階的に投資を重ねてきた。
以上の結果、EC事業の売上高は20億122万円(前連結会計年度比64.7%増)、営業損失は1億7858万円(前連結会計年度は1億7253万円の損失)となり、過去最高のセグメント売上を達成。
次期の連結業績見通し
中長期的な成長に向け、平成30年7月期においても引き続き人材獲得・人材育成及び環境整備・組織体制の構築に注力、その一環として、平成29年10月に新たに福岡オフィスを開設し、福岡での採用を強化していくとのこと。
各セグメント毎の見通しは、以下。
エンターテインメント事業
『ヴァルキリーコネクト』『ユニゾンリーグ』などの既存ゲームアプリの効率的な運用と成長余地のある海外での売上拡大に努めながら、新規ゲームアプリの開発に取り組んでいく。
業績については、リリース予定の新規ゲームアプリ(1~2本)は、リリース時のプロモーション費用を十分に織り込みつつ、売上貢献は保守的に予想。既存ゲームアプリは現時点で想定できる費用を織り込んだ上で、直近のKPI推移を踏まえ、前期比で横ばいと予想。
ライフスタイルサポート事業
サブセグメントとなる引越し関連事業、自動車関連事業、ブライダル関連事業、金融メディア事業それぞれにおいて、利用者数の増加、利用者1人当たり売上高の向上ならびに利益率の向上を図りながら、サービス間の相互送客・継続顧客の獲得に注力していく。
EC事業
中長期的な成長に向け、黒字化よりもフルフィルメントの強化を優先する予定。
業績については、平成29年7月期に開設した神戸の物流拠点を軌道にのせ、出荷のキャパシティ増大に沿った売上拡大を見込み、季節要因等を加味しながら想定可能な範囲内で合理的に予想。
上記の将来に対する記述、以下の業績予想数値は9月8日(金)においてエイチームグループが入手可能な情報に基づき作成。実際の業績は今後のさまざまな要因により変動する可能性があるとのこと。
平成30年7月期第2四半期業績見通し(平成29年8月1日~平成30年1月31日)
売上高 185億円(前連結会計年度比 21.0%増)
営業利益 13億5000万円(前連結会計年度比 32.0%増)
経常利益 13億5000万円(前連結会計年度比 26.0%増)
親会社株主に帰属する当期純利益 9億円(前連結会計年度比 33.1%増)
平成30年7月期通期業績見通し(平成29年8月1日~平成30年7月31日)
売上高 400億円(前連結会計年度比 15.6%増)
営業利益 47億円(前連結会計年度比 15.3%増)
経常利益 47億円(前連結会計年度比 14.1%増)
親会社株主に帰属する当期純利益 31億円(前連結会計年度比 20.2%増)