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ユナイテッド、メルカリの株式の売却益で営業利益112億円 2019年3月期第3四半期決算

ユナイテッド

メルカリの上場に伴う株式売却益により大幅な増収増益。ゲーム事業ではゲームの売上増加も、開発投資の継続により増収減益。

ユナイテッド株式会社(以下、ユナイテッド)は、2019年3月期第3四半期決算を1月31日(木)に発表した。当期連結経営成績については、売上高229億2100万円(前年同期比118.8%増)、営業利益112億6400万円(同905.7%増)、経常利益112億3900万円(同916%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益73億1700万円だった。

経営成績に関する説明

ユナイテッドグループは、今後も市場の成長が見込まれるスマートフォン広告に特化した「アドテクノロジー事業」「コンテンツ事業」を中心に積極的な投資を行ない、売上高・営業利益を拡大するための事業を展開。

第3四半期連結累計期間については、アドテクノロジー事業の売上高減少が下げ止まるも減収減益。

ゲーム事業では株式会社トライフォート(以下、トライフォート)を連結子会社化したが、同社を含む新規タイトルのリリースに向けた開発投資の継続により増収減益となった。

コンテンツ事業については、株式会社Smarprise(以下、Smarprise)の新サービス開始に伴う増収効果があったが、既存高収益事業の縮小や、新規事業への先行投資増加のため、増収減益となった。

インベストメント事業においては、投資先の上場に伴う株式売却により増収増益だった。

以上の結果、売上高は229億2100万円(前年同期比118.8%増)、営業利益は112億6400万円(同905.7%増)、経常利益は112億3900万円(同916%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は73億1700万円(同1151.4%増)となった。

セグメント毎の業績は以下。

アドテクノロジー事業
DSP(広告主向け広告配信プラットフォーム)『Bypass(バイパス)』、動画広告プラットフォーム『VidSpot(ビッドスポット)』、及びSSP(メディア向け広告管理プラットフォーム)『adstir(アドステア)』などを提供。

また、第2四半期連結会計期間では、既存のプロダクトにおける配信先メディア・技術・ノウハウなどの資産を活用し、アプリ特化広告配信プラットフォーム『ADeals(アディールズ)』、アドネットワーク『HaiNa(ハイナ)』といった新規プロダクトを開発し、提供を開始した。

当第3四半期連結会計期間は、アプリインストール広告において『ADeals』が順調に拡大を続けているが、ウェブ広告では『adstir』の媒体仕入費用の増加により、売上総利益率が減少。それにより、減収減益となった。

上記の結果、売上高は47億5600万円(前年同期比19.1%減)、セグメント損失は6000万円(前年同期はセグメント利益5億1400万円)だった。

ゲーム事業
スマートフォン向けアプリで提供するゲームの課金収入が事業の柱。既存タイトルの『クラッシュフィーバー』や『CocoPPa Play(ココッパプレイ)』に加え、2018年10月に新規タイトル『東京コンセプション』などのリリースをした。

また、経験豊富な開発組織や優秀な経営人材の参画を期待し、当第3四半期連結会計期間からトライフォートを連結子会社化した。

トライフォートの連結子会社化、『東京コンセプション』のリリースにより売上は増加したが、新規タイトルの開発投資の継続で増収減益となった。

上記の結果、売上高は17億9400万円(前年同期比33.4%増)、セグメント損失は2億8800万円(前年同期はセグメント利益4億5800万円)だった。

コンテンツ事業
スマートフォン向けアプリやWEBサイトを通してユーザーにコンテンツを提供。Smarprise、キラメックス株式会社、フォッグ株式会社、株式会社アラン・プロダクツについては「成長期待事業群」と位置づけて、事業の育成を行なっている。

また、メール広告などのデータベースマーケティング事業、スポーツマーケティング事業、キャリアマーケット向けアプリ事業を「安定収益事業群」とし、安定的な利益貢献を期待する事業と位置づけている。

当事業では、新サービスを開始したSmarprise、主力事業が好調なキラメックス並びにフォッグが売上増加に貢献し、増収となった。

セグメント利益については、Smarpriseやアラン・プロダクツにおける既存高収益事業の縮小により減益となった。

上記の結果、売上高は33億7600万円(前年同期比14.6%増)、セグメント損失は1億5300万円(前年同期はセグメント利益4億6900万円)だった。

インベストメント事業
主にシード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を実施。

当事業では、第1四半期連結会計期間において投資先である株式会社メルカリの上場に伴う株式売却益を計上したことで、大幅な増収増益だった。

上記の結果、売上高は130億5500万円(前年同期比3765.1%増)、セグメント利益は129億100万円(同5082.2%増)だった。

その他事業
その他は、報告セグメントに含まれない事業セグメント。主に仮想通貨取引関連事業の開業準備についてのコストが先行した。

上記の結果、セグメント損失2億400万円(前年同期比1億7600万円減)だった。

通期連結業績予想については、10月31日に発表した内容から変更はない。

関連サイト

ユナイテッド株式会社公式サイト
2019年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年3月期 第3四半期決算説明資料

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