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エイチーム、エンターテインメント事業の不調で減収減益 営業利益1億4900万円 2020年7月期第1四半期決算

エイチーム

既存ゲームの売上減少や新規ゲームの開発先行で大幅な減益。ライフスタイルサポート事業では複数の新規サービスへの投資先行で減収減益。

株式会社エイチーム(以下、エイチーム)は、2020年7月期第1四半期決算を12月6日(金)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高81億4800万円(前年同期比8.7%減)、営業利益1億4900万円(同69.1%減)、経常利益1億4400万円(同71.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益7500万円(同70.5%減)だった。

経営成績に関する説明

エイチームは「人と人とのつながりの実現」をテーマに、世界中の人々に娯楽を提供するスマートデバイス(スマートフォン及びタブレット端末)向けゲームやツールアプリケーションの企画、開発、運営を行なう「エンターテインメント事業」、人生のイベントや日常生活に密着し、有益な情報を提供する比較サイトや情報サイトなどのウェブサービスの企画、開発、運営を行なう「ライフスタイルサポート事業」、完全組立自転車をオンラインで販売し、自宅までお届けする自転車専門通販サイトの企画、開発、運営を行なう「EC事業」の3つの事業軸でビジネスを展開している。

2020年7月期第1四半期は、主にエンターテインメント事業が大幅に減少したことで、前年同期比で減収減益となった。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は81億4800万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は1億4900万円(同69.1%減)、経常利益は1億4400万円(同71.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7500万円(同70.5%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

エンターテインメント事業
2020年7月期第1四半期においては、既存ゲームアプリが引き続き減少傾向にあり前年同期比で減収減益になったが、中長期方針に沿って、新規ゲームの開発に励んでいる。

上記の結果、売上高は19億8900万円(前年同期比38.7%減)、セグメント利益は4300万円(同84.1%減)となった。

ライフスタイルサポート事業
2020年7月期よりサブセグメント区分を「デジタルマーケティング支援ビジネス」と「プラットフォームビジネス」の2つに変更した。

「デジタルマーケティング支援ビジネス」では、オウンドメディアなどを通じて、提携事業者へ見込顧客を送客するデジタルマーケティング支援を中心に素早く事業を横展開できるのが特徴。従来区分の「引越し関連事業」「自動車関連事業」「ブライダル関連事業」「金融メディア事業」が該当する。

「プラットフォームビジネス」はアプリケーションやウェブサイトなどを通じて情報を集めた「場」を提供し、ユーザーデータの蓄積と活用、独自価値の向上により、市場での優位性を構築。さらにデータを活用したソリューションを提供することで、価値向上のサイクルをはかるビジネスモデルを展開する。従来区分の「その他」に含まれていた女性向け体調管理アプリ「Lalune(ラルーン)」を主軸とするヘルスケア領域、プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita(キータ)」を基盤とするエンジニア領域の事業が該当する。

2020年7月期第1四半期は既存サービスが安定的に成長する中で、新規で立ち上げた複数のサービスにおける投資費用が先行したことで、前年同期比で増収減益になった。

上記の結果、売上高は55億2100万円(前年同期比6.7%増)、セグメント利益は4億7100万円(同26.6%減)だった。

EC事業
2020年7月期第1四半期は、仕入や物流、販売などオペレーションの改善が奏功したこと、消費税増税前の駆け込み需要の影響で、前年同期比で増収だった。

上記の結果、売上高は6億3700万円(前年同期比24.8%増)、セグメント損失は5000万円(前年同期は6300万円の損失)となった。

関連サイト

株式会社エイチーム公式サイト
2020年7月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年7月期第1四半期決算説明資料

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