◆多数の「城姫」とともに戦(いくさ)に勝ち抜こう!
PC向けブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の大ヒットを受け、最近のオンラインゲームでふたたび注目を集めている“擬人化・美少女化もの”ジャンル。今回レビューする『城姫クエスト』は、そのKADOKAWAがソーシャルゲームの大手グリーとタッグを組んで送り出してきた作品だ。
タイトルのとおり、このゲームのテーマになっているのは“城”。プレイヤーは「城主」様となって日本全国のさまざまな名城が美少女化された「城姫」の軍勢を育て、彼女達を率いて幾多の戦いに臨む。2014年8月のオープンβサービス開始から2か月で30万ダウンロードを達成するなど展開も好調。10月28日にいよいよ正式運営がスタートし、全国に着実に城主様を増やし続けている。
◆資材をやりくりしながら、城姫たちをリッパに育てよう
城主様であるプレイヤーが出せる命令は、城姫を手に入れ育成を行なう建築行動と、育てた城姫を戦や内政に派遣する軍事行動の大まかに分けて2種類。各命令の実行には木、石、米、兵の4種類の資材と行動に応じた時間が消費される。シミュレーションというジャンルを見て複雑そうに感じる人もいるかもしれないが、基本は軍事行動などで資材を稼いで城姫を育成するというシンプルなもので、実際遊んでみれば特に迷うことはないはずだ。
新たな城姫を入手する「築城」では最低でも各500ずつと大量の資材が必要。城姫のレベルを上げる「改修」でも多くの資材を消費するため、城姫がかわいいからと育成ばかり繰り返すとあっという間に資材がスッカラカンになりがちだ。資材切れを防ぐには資源を得られる「内政」と特定条件クリアで資材やアイテムがもらえる「軍役」をコツコツ成功させていくのが重要。城主様のマメなやりくりが軍勢強化のための一番の近道といえそうだ。
◆モチベーションを高めるのはやっぱりかわいい城姫たち!
10月中旬現在、登場している城姫は50人ほどで、イベント開催などに合わせて続々と追加されている。それぞれにかわいいイラストが用意されているのは当然として、人気声優による個別のセリフボイスまで存在するのがうれしいポイントだ。姿や声だけでなく能力も個性豊か。城の様式に応じた属性、騎兵、槍兵、砲兵の3つの兵科、近接&間接攻撃力を始め数値で表されるパラメータ、性格、成長タイプ、戦で使える特技など、本格的なシミュレーションゲームのユニットのような細かい能力設定で差別化が行なわれている。
「派兵」、「合戦」、「内政」の3つの軍事行動では、最大5人の城姫で「備」と呼ばれる部隊を組んで任務に派遣できる。派兵は“黒き力”に憑かれた全国の城姫を開放する物語に沿って進行するコンピュータ戦。合戦は全国のユーザーと対決する対人戦。戦シーンでは、城姫たちが自動で行動して敵軍と戦うお手軽なオート戦闘が採用されている。残る内政は、内政備にさまざまな仕事を行わせ、その結果に応じた資源を獲得できるというものだ。
軍事行動のうち派兵は、物語を進める以外に城姫を進化させる「改築」に必要な特殊資材も手に入る重要な行動。派兵ではマップ内のマスを移動して敵拠点を陥落させていき、戦闘内容を評価する「扇」を一定数集めて敵城姫を倒すと「開城」演出が発生。倒された城姫のちょっとセクシーな姿も見られる。侵攻ルートがランダムなため初回で開城をねらうのは難しいが、扇をキープした状態で同じマップに何度も挑戦できるので、根気よく派兵すれば開城できない城姫はいないのでご安心を……。
◆正式運営がスタートし 新規要素も加わった今こそ始めるチャンス!
“城”というちょっとマニアックな題材を、擬人化という方法で万人向けにアレンジした『城姫クエスト』。収集&育成が核となるゲームだけに、かわいいイラストや豊富なボイスなど城姫たちの個性づけにかなり力が入れられていて、“キャラ萌え”タイプのゲームが好きな人にはかなりオススメできる作品となっている。
ゲームシステムでは「この目標を達成しないと○○ができない」といった縛りがあまりきつくなく、自分なりのペースでお気に入りの城姫の育成をじっくり楽しめるのがポイント。ある程度ゲームを進めることで、複数の城姫の行動のマネジメントや、より効果的な資源の集めかたなど自分なりのやり方を編み出す経営シミュレーション的な要素も楽しめるようになり、単なるコレクション系ゲームにとどまらない楽しさを味わえるはずだ。
10月28日の正式運営スタートからは、期間限定で開催される「連戦チャレンジ」やランキング機能などの新要素が追加された。さらなるやり込みプレイに対応したほか新城姫の登場もアナウンスされ、ますます楽しさの幅が広がっている。正式スタート記念のキャンペーンなども実施されているので、未体験の人はぜひこのタイミングで城主様に就任してほしい。