スクエニHD、『FF14』などMMOが業績に貢献 営業利益501億円 2022年3月期第3四半期決算短信

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コロナ禍の影響を受けたアミューズメント事業も復調傾向で黒字転換。

株式会社スウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクエニHD)が、2022年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を2月4日に発表した。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は2736億2700万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は501億3800万円(前年同期比22.2%増)、経常利益は544億4100万円(前年同期比40.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は398億4400万円(前年同期比116.9%増)となった。

スクエニ2022年3月期第3四半期決算

経営成績の説明

スクエニグループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めている。

報告セグメント別の状況は次のとおり。

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デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行なっている。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応している。

当第3四半期連結累計期間は 、HD(High-Definition : ハイディフィニション )ゲームにおいて、『OUTRIDERS』、『NieR Replicant ver.1.22474487139…』、『Marvel’s Guardians of the Galaxy』等の発売があったものの、前年に『FINAL FANTASY VII REMAKE』、『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』等の発売があったことから、前年同期比で減収となった。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、『ファイナルファンタジーXIV』の月額課金会員数が大幅に増加したことに加え、拡張パッケージの発売により、前年同期比で増収となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルが弱含んだものの、収益認識に関する会計基準の適用によって収益の表示方法の変更があったことから、前年同期比で増収となった。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は2116億6200万円(前年同期比4.0%増)となり、営業利益は494億2500万円(前年同期比17.1%増)となった。

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アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、前年同期において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、前年同期比で増収、黒字転換となった。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は331億5500万円(前年同期比36.4%増)となり、営業利益は13億3700万円(前年同期は営業損失11億1600万円)となった。

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出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加した。また、紙媒体での販売も堅調に推移し、前年同期比で増収増益となった。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は210億6500万円(前年同期比4.6%増)となり、営業利益は89億600万円(前年同期比0.4%増)となった。

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ライツ・プロパティ等事業
主としてスクエニグループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行なっている。

当第3四半期連結累計期間は、自社コンテンツの新規キャラクターグッズの販売等が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は104億6500万円(前年同期比49.4%増)となり、営業利益は31億6900万円(前年同期比69.8%増)となった。

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関連リンク

株式会社スウェア・エニックス・ホールディングス
2022年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)
2022年3月期 第3四半期決算説明会

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