コーエーテクモHD、新作やリマスター版の販売好調で営業利益387億円 令和4年3月期第3四半期決算

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新作タイトルに加えて、『零』などのリマスター版の販売が国内外で好調。売上高、利益ともに第3四半期連結累計期間の最高業績を達成。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、コーエーテクモHD)が、令和4年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を1月31日に発表した。当第3四半期累計期間は、売上高553億2700万円(前年同四半期比25.9%増)、営業利益271億2700万円(同40.1%増)、経常利益387億6100万円(同29.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益282億9300万円(同27.4%増)となり、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに、第3四半期連結累計期間として最高の業績を達成し、営業利益、経常利益、四半期純利益は2021年4月に公表した通期業績予想を上回る成績となった。

コーエーテクモ令和4年3月期第3四半期決算

経営成績の説明

コーエーテクモHDは、2022年3月期から3ヶ年の中期経営計画を策定し、その初年度となる当期は、グループ経営方針として「グローバルIPの創造と展開」を掲げ、各種施策に取り組んでいる。

当第3四半期は、パッケージゲームでは、複数の新作やリマスター版を発売した。

スマートフォンゲームでは、自社開発タイトルの運営収入が堅調に推移した。IP許諾によるロイヤリティ収入は引き続き高い水準となっている。10月には、代表取締役社長の襟川陽一が「シブサワ・コウ」として初めて手がけた『川中島の合戦』の発売から40年を迎えた。これを記念した一連の企画により、「シブサワ・コウ」ブランドのさらなる価値向上に取り組んでいる。

営業外収支は、有価証券売却益の計上により、増加した。

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セグメントの状況につきましては以下のとおり。

エンタテインメント事業 売上高 523億5700万円 セグメント利益 265億8300万円
「シブサワ・コウ」ブランドでは、国内及び台湾・香港・マカオ地域で配信中の自社開発スマートフォンゲーム『三國志 覇道』が、新規イベントの開始等により、収益に貢献している。

国内及びアジア各地域で配信中のIP許諾タイトル『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)は、中国でのキャンペーンや各地域でのアップデートにより、好調を維持している。

「ω-Force」ブランドでは、Nintendo Switch向けソフト『ゼルダ無双 厄災の黙示録』の追加コンテンツ「エキスパンション・パス」の第2弾「追憶の守護者」を配信開始した。本編のセール販売実施によりリピートも伸長し、全世界累計出荷本数400万本を突破した。また、12月に『真・三國無双8 Empires』(PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows(Steam)用)を国内・アジア向けに発売し、販売本数は15万本となった。

「Team NINJA」ブランドでは、『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』が11月に国内でサービス4周年を迎え、これを記念したキャンペーンやイベントを実施した。

「ガスト」ブランドでは、『BLUE REFLECTION TIE/帝』(PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用)を全世界で発売し、12万本の販売となった。

「ルビーパーティー」ブランドでは、株式会社アニプレックスと共同で開発したスマートフォンゲーム『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、新規イベント等を実施し好評を得た。イベント事業では、「金色のコルダ スターライトオーケストラ Featuring 常陽工業/ラザルス学院」を開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

上記ブランド以外では、リメイクタイトルとして、10月に『零 ~濡鴉ノ巫女~』(Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows(Steam)用)を発売し、販売本数は34万本となった。12月に『モンスターファーム 1&2 DX』(Nintendo Switch、iOS、Windows(Steam)用)を発売し、販売本数は4万本となった。

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アミューズメント事業 売上高 19億8300万円 セグメント利益 1億6300万円

アミューズメント施設は、プライズゲーム機の稼働が寄与した結果、前年同四半期を上回って推移した。12月に1店を閉店し、店舗数は10店となった。

スロット・パチンコでは、引き続き液晶ソフト受託開発業務に取り組んでいる。

不動産事業 売上高 7億8600万円 セグメント利益 1億2500万円
ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、イベント開催制限の緩和等により有観客での開催が増加した。その他の賃貸用不動産は高い稼働率を維持している。

その他事業 売上高 4億5300万円 セグメント利益 2億5400万円
ベンチャーキャピタル事業で分配金による収益が発生した。

関連リンク

株式会社コーエーテクモホールディングス
令和4年3月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)
2022年3月期第3四半期 決算説明ウェブ会議資料

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