【Ingress情報局・TAPPLI支部】[上級エージェント編]#Persepolis参戦記! 仙台にスーパーノヴァ!

◆#Persepolisの最終結果は……

 Ingress情報局・TAPPLI支部 番外編でもご承知の通り、XMアノマリー #Persepolis仙台ですが、スコアとしてはEnlightenedの大差での勝利となりました。

公式結果
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【Ingress情報局 TAPPLI支部 番外編】 #Persepolis 仙台はEnlightenedの勝利! 各バトルの攻防をチェック!
http://otakuindustry.biz/archives/1739

 #Persepolis全体の結果としては、Resistance 22575対Enlightened 22146と、わずか429点と本当に僅差で#Darsana、#Shoninと続けてResistanceの勝利となりました。ヨーロッパ(ドイツ勢?)のResistanceの強さが際立って目立ちます。

公式結果
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◆週初めから始まっていたスーパーノヴァ作戦

 今回の最大の戦いはMEASUREMENT 1(第1計測時間)でした。すでにさまざまなところでレポートされているとおり、Resistance陣営はひとつのポータルにリンクを集中させる「スーパーノヴァ」、別名「花火」を実行しました。これは海外勢がすでに実践して結果を出している戦術です。
「MEASUREMENT内のポータルからのリンクは1本10点である」ことに着目し、起点ポータルのキーを山のように用意して、花火のようにリンクを周囲に構築して大量得点を目指すものです。これなら、Enlightened側が巨大CFで日本を覆ったとしてもその得点は150点。スーパーノヴァで50本リンクを作ることができれば500点となり、巨大CFを構築されても圧倒できる、というものでした。50本以上をめざし、成功すればそこの結果だけで圧勝できるという作戦です。

 作戦本部はMEASUREMENTのマップが発表された段階で候補地を探し、オーナメント(MEASUREMENTを表すポータルに出ていた六角形の各色の輪)が点灯した数日前の段階でさらに詳細に検討、場所を決定していたようです。また先に行なわれていたアーティファクト戦において、遠方からの支援リチャージが人数さえ用意できればとても有効であることもわかっていました。そのため基点ポータルのキーをスーパーノヴァで使用する以上に大量に集めて、#Persepolisには参加できないけれども計測時間中は『Ingress』ができる人を募集。リチャージする人を大量に集めることで、ポータルを奪いにくくする準備が進められました。実際のキーの運搬は仙台から移動する人を見つけてキーを預け、移動した先で受け渡しを行ない、時間の許す限り各地へ配布されました。ただし、起点はある程度伏せられていたため、ほかのMEASUREMENT対象キーとも合わせての展開となりました。
 余談ですが、前日には現地エージェントにより基点ポータルがあるお寺の方へ事情を説明し、翌日大人数がやってくることもお知らせしてありました。

◆開会式をスキップして現地へ

 今回私が所属したチームの目的は「スーパーノヴァの基点の絶対死守」でした。そのためには基点ポータルを固めることはもちろん、ウイルス管理も重要な仕事でした。
 基点となるポータルを知ったのは前々日でしたが、私個人としては出展する頒布会の準備なども残っていて、詳細は調べていませんでした。現地に行けば何とかなることですし、やることはひたすらAXA Sheildを投入し、破壊されたレゾネーターを挿しなおすことだからです。
 前日夜、東京近郊のRES有志でチャーターした貸切バスにて出発。午前6時ごろには開会式会場であるゼビオアリーナへ到着しました。ここからいったん仙台へもどり、チームメンバーと合流し、朝食を食べました。
 チームが集まったところで再び会場となるゼビオアリーナへ地下鉄を使って移動。途中、チームリーダーが基点ポータルのウイルス管理のために下車して別れて、その他のメンバーは会場へ。待機列にならんでそのまま開場を待ちました。
 開場後、メダルカードを受け取りVeryRareのパケットを購入して、遅れてくるチームメンバーと合流し、ひと息ついたところで開会式前に会場をでて基点へと向かいました。……というわけで、開会式の模様は番外編のレポートをご覧ください。

【Ingress情報局 TAPPLI支部 番外編】 #Persepolisオープニングセレモニーレポート
http://otakuindustry.biz/archives/1737

 地下鉄を使って基点となるポータルへ向かいます。11時過ぎに現地に到着すると、先行していたエージェントたちがその時点でもまだまだキーを集めていました。

先行したエージェント
▲ガンガンキーを集めています!

お酒を飲んでる人が山門に入る事は許しません
▲スーパーノヴァの基点となったポータル。「お酒を飲んでいる人が山門に入ることは許しません」と、石碑に漢文で書かれています。この時点ですでにウイルスコントロールが開始されていましたので、オーナー名が「_ADA_」となっています。

◆スーパーノヴァの基点を死守せよ! 作戦名「#女神作戦」

 まず10時37分ごろ、1回目のウイルス反転が行われました。この時点でEnlightenedによるウイルスコントロールは行なわれていないことが確定しましたので、以後は確実に準備を進めていくことになりました。
 11時半ごろから山門入口でEnlightenedエージェントが複数いること、どこかへ連絡していることがわかりました。もっともある程度の情報は先方にもわかっていると思われていましたので、そのまま作戦は続行でした。
 12時すぎくらいから開会式に参加していたほかのチームもどんどん集まってきて大所帯になっていきました。Enlightenedエージェントも20名ほどやってきましたが、この時点ではまだ先方も重要拠点なのかな? ぐらいの姿勢だったように思います。

12時半すぎ
12時半すぎ2
▲続々集まってくるエージェントのみなさん。

★1時間前のウイルス反転、スーパーノヴァ開始と1時間10分間の戦いへ
 12時39分過ぎにチームリーダーがADA_Refactorを使って、基点ポータルをResistance側属性へ反転させました。なぜこの時間だったのか。スーパーノヴァのリンクを構築するには時間が必要なこと、想定されるEnlightenedの巨大CF構築前にスーパーノヴァ構築が必要なこと(CFに囲まれるとリンクが作れなくなるからですね)、計測時間中であっても反転がきかない状態を維持することなどの理由から、計測終了時間である13時40分のほぼ1時間前の時間が指定され、実施となりました。
 ウイルス反転したこの瞬間から攻防戦がスタート。反転と同時に少しずつリンクが増えていきました。

反転5分後
▲スクリーンショットにもあるように、ポータルの北側に味方がつくったリンクが障害となっていたため、急遽それの破壊へ一部のエージェントが向かいました。

反転7分後
▲北側のリンクが消えて、その方向からのリンクがどんどん増えていきました。

 このころ、Enlightened側はポータルの真上を陣取り、UltraStrikeおよびXMPバースターを使い、ものすごい攻撃を開始してきました。Resistance側も、MODが欠けたらAXA Shieldを間髪入れずに挿し続けるという風に、総力をあげて防衛戦を行ないました。

反転10分後

 この猛攻撃の中でも基点は維持し続け、どんどんリンクが増えていきました。Enlightened側の攻撃で特徴的というか徹底されているなと感心したのは、攻撃のタイミングをチーム全員で合わせていたことです。
「1、2、1、2」とリーダーが声をだし、それにタイミングを合わせて攻撃していたようです。これなら初めて参加したエージェントもわかりやすく、むやみに攻撃することもないので、次回以降は我々も参考にしようと思いました。

反転20分後
▲13時を過ぎリンク数は150本近くまで増え、このまま行けるかと思った次の瞬間、フィールドが緑色に染まりました。

緑のCF

 13時。全体をCFに鎮めるには若干時間が早い気がします。これは全土をCFに沈めてしまえば、それ以後リンクをすることができないため、Enlightened陣営がスーパーノヴァを止めるために予定時間を繰り上げてCFを構築したものだと思います。そしてこの瞬間から張られているリンクを全力で維持する戦いへと移っていきました。

AXA4つ
▲この時点で現地にはResistance陣営が60名ほど、Enlightened陣営30名ほどが集まる戦場でした。さらにおそらく1日貸し切っていたのであろうタクシーがぞくぞくをやってきて、Enlightened陣営の人数が増えていきました。

削れるリンク

削れるリンク
▲少しずつでも確実に削れていくリンク。

 基点ポータルは完全に確保しているものの、砲台となっているポータル(編注:基点ではない方の周囲、リンク先ポータル)が徐々に落とされていき、リンクの数は減っていきました。砲台側はウイルス管理を徹底していなかったため、比較的簡単に反転させられてしまっていたこともあったようです。CF下では新たにリンクが張れないため、基点側はレゾネーターを2個以下にしないことが最優先でした(編注:レゾネーターが2個以下になると全リンクが崩壊する)
 防衛側は全力でAXA Shieldを入れて、リチャージして、再び欠けてないか確認して、レゾネーターがひとつでも欠けたら声を出して……と戦い続け、リンクは消失することなく、そのまま計測時間へ突入しました。計測時間突入時は60本近いリンクがあったように思います。

終了間際
▲計測終了間際のポータル。ポータル自体は確保しきっていたものの、リンク先が破壊されてここまで減っていました。

▲上部にどんどんリンクが張られている様子がわかります。また同じようなことを南側でもおこなっていたこともわかります。

 お互いの陣営が総力を挙げて戦い続けたのち、基点ポータルは終了直前の13時39分40秒ごろ反転され、リンクはすべてなくなりました。そしてそのままMEASUREMENT 1の計測時間が終了しました。
 この後お互いの健闘を称えあいましたが、このとき、改めて周囲を見回すと、タクシーが8台(!)止まっていて、Enlightened側がここへ緊急で人を集めたことがわかります。
 そして次の計測ポイントへと各自移動していきました。ちなみに私のチームは他のチームと一緒にチャーターバスで移動しました。

バスチャーター
▲食いしん坊となっているのは仙台のおいしいものを食べてそのうえで勝負にも勝つという意味が込められていました。我々のほかにも移動手段として、バスやタクシーをチャーターしているエージェントやグループが多数いたようです。

◆MEASUREMENT 2以降の戦いの分析

 MEASUREMENT 2以降はEnlightened側のCF配下での攻防となりました。目の前のポータルを奪取、維持するいつものアノマリー戦が展開されました。私が所属したチームはほぼ全勝しました。これは各個人の力量が十分かつ余裕があったためでした。しかし、全体を通してみるとポータル維持率自体はEnlightenedがResistanceを圧倒しており、その維持率はほぼ70対30とResistanceの惨敗といっていい状況でした。動画で見るとそのあたりがよくわかります。

▲動画で見ると、一度確保したポータルを再奪取することは非常に困難であることがわかります。

 推測ですが、いくつかこうじゃないかな? というところをまとめると

・ResistanceはMEASUREMENT 1のスーパーノヴァに総力を傾けすぎ、その他の戦略が弱かった。

・入口付近にいた人によると、開会式が始まる前からEnlightened側と思われる人たちは会場を後にして各地へ移動している人が多数いた。Resistanceでも私を含めて同じような行動をしていた人はいたが、その数が全然違っていたらしい。

・Enlightenedはソロのエージェントや少人数グループをうまく勧誘し、チームに取り込んでいた。具体的には旗や腕章を持った人を先頭にし、そこへ誘導。その人から指示をもらうことでまとまった戦力として活用できていた。

・戦略、戦術、リカバリープランなどすべてにおいて練度で陣営としてEnlightenedが圧倒していた。

 Resistanceはその伝統としてゆるく各々自由に、という雰囲気があります。何かをするにしても本部からお願いをするという形にならざるを得ず、そこが組織としての弱点でもあります。それが#DarsanaからすこしずつEnlightenedとの差となって表れてきているような気がします。

 次回以降のアノマリーについては現在のところ、詳細は不明です。ただ、今の『Ingress』の動きから、次も日本のどこかの都市がPrimary Siteとして選ばれる可能性が高いです。一部の地域ではすでにそれを見越した動きが出てきています。

おまけ:アフターパーティーでの記念撮影
https://plus.google.com/u/0/+Ingress/posts/g82o6rVrXdc
私はど真ん中にいました。