【闘会議2016】おっさん歓喜! スーパープレイに涙したアーケードエリア【編集部日記】

 編集部員kです。
 先週末の闘会議2016。「古今東西あらゆるゲームが集結!」とのうたい文句にたがわない内容のイベントで、取材(仕事)で伺ったにも関わらず2日間丸々楽しませてもらいました。ゲームのイベントで、ゲームが遊べるのが重要なのは間違いないんですが、それだけに頼らないイベントの雰囲気作りが上手で居心地が良かったですね。来年は今年以上に盛り上がるのは間違いのではないでしょうか。終わったばかりですが、今から来年が楽しみです!

 今回は、その闘会議2016のイベントのなかでも、マニアックなおっさんが歓喜できたアーケードエリアの「わっしょい!闘会議2016Edition」を紹介します。

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▲「わっしょい!」の風景。Dj急行氏(解説席左)とえび店長(解説席中央)という2人のMCに、各ゲームの解説がひとりというスタイルで行なわれた。

「わっしょい!」とは「神業シューティングゲームイベント わっしょい!」として、主にシューティングゲームの超絶プレイ(スーパープレイ)を観戦する祭りとして開催されていました。それが闘会議2015に参加したことで好評を得て、今年闘会議2016にも続けて参戦することになったようです。

「わっしょい!」で披露されるゲームプレイは、いわゆる“スコアアタック(点数稼ぎ)”に特化したプレイが多いのが特徴で、これまでに同じゲームをやり込んだ人でも、みたことのない場面に遭遇したり、想像もつかないクリア方法を目の当たりにしたりと驚きの連続。いうなれば、“職人”の域に達したプレイをみられる滅多にない機会になってるんです。

 闘会議2016で選ばれたゲームタイトルは『ガンバード2』『ぷよぷよ通』『虫姫さま』の3つ。すべて10年以上前にリリースされたものですが、今まで飽くことなく突き詰め続けてきたからこその究極のプレイの連続に大満足。それぞれのタイトルの感想を伝えられればと思います! 申し訳ないけどマニアックな内容ですよ!

◆脅威の安定感! 『ガンバード2』ノーミスクリア

『ガンバード2』は、今はなき開発会社「彩京」によって作られた縦スクロールシューティングゲーム。ポップなキャラクターたちと、漫才めいたライトなストーリー展開が受け入れられて全国のゲームセンターでプレイされましたが、実は中身はガチゲー。敵が発射する弾数は少ないものの弾速が速く、確実に殺しに来る敵の弾が印象的なゲームでした。

 そして、このゲームのスコアアタックにおいて最も重要なのは「運」です。
 スタート直後のステージ1~3面までがランダムで選ばれ、そのステージ構成によってスコアが大きく違うこと。ボム最大所持時にボムを取ると高得点が入るのですが、ボムがランダムで出現する箇所がいくつかあり、ボムが出ないと致命的な失点になること。などから、“スコアを稼ぎながら繰り返しプレイして「運」に恵まれたときにクリアできる”というのが全国トップのスコアを獲得する条件になります。

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▲すべてのボスはほぼパターン化されているが、弾速の速さと操作ミスがライバル。何度プレイしてもミスをしないことが一番大事。

 プレイヤーの三茶鮫さんは、1周目(全2周中)をしっかりとスコアを稼ぎながら危なげなくクリアすると、2周目の6面までノーミスノーボムでクリア。まさか、朝一の一発勝負でここまでのプレイをみせられるとは思いませんでした……。危ない攻撃をしてくるボスもパターン化されていて、狭いところを抜けても危なく感じない。本当に安心してみていられる安定したプレイに感動。あらゆる事故(不慮の被弾)の可能性を検討した結果であることが、プレイから垣間見えました。
 2周目の6面でボムを使ったところからはプレイを事故防止に切り変えて、そのまま2周目のラスボスをしっかり稼いでクリア。大舞台で最高のプレイになったと思います。

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▲ステージが進むと会場の観客から自然と拍手が起こり、クリア後は生放送の視聴者からも惜しみない拍手が送られた。

◆的確な対応力に脱帽。ハイレベルなスコア合戦に沸いた『ぷよぷよ通』

 続いて行なわれたのは『ぷよぷよ通』スコアアタック60分一本勝負。アーケード版で全国1位と2位の記録を持つ、2人のプレイヤーにそれぞれ1人用でスコアアタックをしてもらい、60分以内に高得点を出したプレイヤーが勝利となります。

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▲真ん中3人が『ぷよぷよ通』陣。左から解説のくまちょむ氏、プレイヤーHIROさん、drapomさんだ。

 さっそく2人がプレイを開始。1面は出現するぷよが4色(2面以降は5色)であることから、大連鎖(17連鎖以上)が組みやすく高得点を稼ぐチャンスです! というよりも高得点を稼がないといけません(16連鎖以上)。全8面中の1/5以上のスコアは1面で稼がれることからも重要性が伺えると思います。
 17連鎖以上というと、連鎖の2回目の折り返しで画面外に必要なぷよをのせてと、見えない画面外も活用しながら非常に狭いなかでぷよのやりくりをして連鎖を発動させなくてはなりません。今回のプレイヤー2人は、この難しいやりくりをかなりの成功率でつなげていたことに驚きました。

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▲画面右のHIROさんのスコアに注目。2面クリアで60万点。信じられないくらいの高得点だが「まあ今日は許せる」くらいのスコアだそうだ。

 また、相手の攻撃が激しくなってくる3面以降にも注目。相手を倒さないように相手の攻撃で降ってくる「おじゃまぷよ」を相殺する“対応”力の高さが異次元です……。2連鎖には2連鎖や5個消しで返すなど、自分と相手を同時に延命しながら連鎖を伸ばしていくプレイは、まさに職人芸。こちらも最高のプレイをみせてもらえたと思います。

 ちなみになぜ今も『ぷよぷよ通』なのか。というお話ですが、初代『ぷよぷよ』では攻撃の相殺ができない、『ぷよぷよSUN』は太陽ぷよの運要素が強い、『ぷよぷよフィーバー』では、相手がフィーバーモードに入るか入らないかで大きくスコアが変わってしまうため運要素が強い、ということで、一番実力がスコアに反映される『ぷよぷよ通』が未だに熱いようです。

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▲ギャラリーからも「なにあれ?」「え、何が起こってるの!?」と、目の前のことが信じられないといったコメントが続出してました。

◆絶望の弾幕をパターン化! 『虫姫さま』ウルトラモードスーパープレイ

 トリを飾ったのはケイブの『虫姫さま』のウルトラモード。鬼のような弾幕ゲームでありながら「こっちに撃たせて、この辺でよける」くらいにしかパターン化ができず、全面通してアドリブ満載という緊張感のあるプレイが見どころ。
 プレイヤーのダメシューターK.Kさんは、ここ3年ほどゴルフにハマっててゲームをやってなかったそうですが、2ヶ月間のリハビリを経てステージに上がり、見事な腕前を披露してくれました。

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▲すさまじい弾幕ですが1面ボスです。そして基本的にこのゲームのボスの姿は弾でみえません。

 道中ミスはあったものの1コインで真ボスまで到達。この真ボスの弾幕が、また凶悪極まりなく、まったく避けさせるつもりがないほどの弾がぎっしり。発売当初は残機を残して気合で避けるというのがクリアするための唯一の道で、現在もそうだと思っていたのですが……。
 画面の左右にボスを振り、パターンで残機をつぶすことで弾源(弾の出どころ)の一部を画面外に追い出す、という、どう思いついたのかわからないパターンを披露してくれました。残機フルでもクリアできるかどうか……という真ボスが、残機が2機残っていれば確実に撃破できるという新パターンへの進化に、またまた感動してしまいました。

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▲真ボスの極悪弾幕。ボスに攻撃を当てにいくことすらできませんが、これがパターンになるんですね。答えがないクイズが解けたみたいな衝撃。ゲームって本当におもしろいです!

 以上で「わっしょい!闘会議2016Edition」は終了。午前中いっぱいの長丁場でしたが、内容の濃さにあっという間に時間が過ぎていきました。こんなにおもしろいイベントなら、またぜひ見にきたいですね。次回開催も楽しみにしたいと思います。

・「わっしょい!闘会議2016Edition」の動画はコチラ

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