前回では『Ingress』に登場するアイテムのうち、基本的なもの(レゾネーター、バースター、パワーキューブ、ポータルキー)を紹介しました。今回は残るアイテムを紹介します。
◆Capsule(カプセル)
持ち物を入れておける入れ物です。ランダムで出現しますが、あまり確率は高くありません。編集部アベの場合、2000回これまでにHackしていますが、2個しか拾っていません。実際には複数のアイテムが出現するので、ざっくり2倍のアイテム取得判定があったとしたら、1/4000以下の確率、ということでしょうか。始めたばかりのエージェントでは持ってない人がいるかもしれませんし、意外と出るよ! という人もいるかもしれません。
Capsuleに入れてしまうと、そのアイテムは効力を発揮しません。この性質が役立つのはポータルキーを複数個手に入れるときです。Capsuleに入れてしまえば持っていないことになるので、Hack→ポータルキーを収納→またHack、を繰り返すと、比較的簡単に複数個のポータルキーが手に入ります。Dropしてもいいのですが、繁華街などで他人が拾ってしまいそうなときはCapsuleを使うといいでしょう。
使い方は、「OPS」→「INVENTORY」でCapsuleを選択します。左下に「LOAD」、「UNLOAD」と表示されますので、収納したいときは「LOAD」、取り出したいときは「UNLOAD」を選びます。
「LOAD」、「UNLOAD」を選んだら、候補のアイテムが表示されますので、画面上部の「+」と「-」で収納/取り出す個数を選びます。
Capsuleが売るほどある人は、アイテムをまとめて処分するのにも使えます。CapsuleにCapsuleは収納できないようです。
◆Ultra Strike
「WEAPON」に属する……ということで、これも武器です。使っても何も起こらないことが多いかと思いますが、使い方にコツがあります。攻撃範囲がとても狭いのです。使い方はXMP Bursterなどと同じ……というか、Bursterの右のほうに一緒に並んでいます。
L1 10m
L2 13m
L3 16m
L4 18m
L5 21m
L6 24m
L7 27m
L8 30m
と、L8でも干渉エリア(40m)未満の射程距離しかありません。というわけで、基本は破壊したいものの真上で使います。
一般的には、レゾネーターを破壊するのに使うよりも、ポータルにインストールされているMODに対して使います。ポータルの中心でUltraStrikeを撃つと、普通にBursterを撃ちこむより効率よくMOD(シールドなど)を破壊できると言われています。
UltraStrikeにも溜め打ちがあり、光の環が収束しきったところで手を放すと最大20%のダメージアップです。
▲シールドの破壊確率はおそらくランダムなので、Bursterでも壊れる時は壊れるんですが……。
◆ADA Refactor / JARVIS Virus(エイダ・リファクター/ジャーヴィス・ウィルス)
アイテム名と色がそれぞれ違いますが、効果はほぼ同じです。効果は「指定したポータルの陣営を反転させる(ただし自陣側にのみ反転可能)」と、特殊なアイテムになっています。
ADA Refactorは緑→青、JARVIS Virusはその逆、青→緑に強制変換するアイテムです。アイテム自体は陣営関係なくどちらでも使えますので、たとえばレジスタンスのエージェントが、自軍の青ポータルをJARVIS Virusを使って緑ポータルに変換することも可能です。
変換した場合、ポータルの各アイテムのオーナー名はアイテムを使ったエージェント名になりますが、使った結果が自分の陣営にならない場合は、オーナー名に「__JARVIS__」か、「__ADA__」と表示されます。
反転させてもAPは加算されませんが、張られていたリンクは解除されます。
通常のプレイではなかなか使いどころがなさそうですが、どうしても邪魔なリンクやCFを排除したいときに使われることもあるようです。
▲転換したいポータルを選択すると……。
▲光が集まってきて……。
▲自軍に転換終了。リンクはしばらくすると消滅する。
▲レベル8のレゾネーターがすべて自分名義に。通常プレイではありえないが、これがRefactor/Virusを使った証。
◆Portal Shield(ポータル・シールド)
ポータルの防御力を強化するアイテムです。Common、Rare、Very Rareの三種類があります。使い方は、ポータルをタップしたのち、「MOD」をタップすると、4つのスロットが現れます。空いているスロットを指定して、「INSTALL」をタップすると適用完了です。125APが加算されます。
丸裸のポータルは防御力がほとんどなく、各レゾネーターの耐久力=防御力となっており、撃っていればいつか壊れる、という状態ですが、シールドが入ったポータルは「1%」という表示になり、かなりのダメージを防いでくれます。
肝心のシールド自身の耐久力ですが、どうもランダムのようです。Very Rareを4枚張っても、攻撃側が全リソースを使う覚悟で攻撃してきた場合は守り切れないのがこのゲームですので、ムキにならずに、でも丸裸はアレなので……というぐらいでシールドを入れましょう。
ちなみに、「MOD」とは、ポータルを強化する機能拡張みたいなものなのですが、1エージェントにつき2個までしかインストールできないことと、1ポータルにつき4つまでしかインストールできないという制限があります。
◆Turret(ターレット)/Force Amp(フォース・アンプ)
これもMODの一種です。通常、ポータルは敵エージェントから攻撃やHackを受けると一定確率で反撃を行ないますが、この頻度をアップさせるMODがTurretです。一方、攻撃力をアップさせるのがForce Ampです。反撃の結果、攻撃をしたエージェントのXMゲージが減少します。
……が、ゲージが0になってもとくにペナルティがない(XMが回復するまで操作不能になるだけ)ので、基本的には嫌がらせのアイテムとなっています。MODスロットを消費してしまうので、本気で守るならシールドを入れたほうがいいかもしれません。
例外のケースが、複数のポータルが密集している地域において、守りたいポータルの隣のポータルにTurretなどを入れておく、という使い方です。これなら、守りたいポータルはシールドで守りつつ、反撃も行なえるので、攻撃してきたエージェントが「まあいいやこんなポータル!」となるまでの時間を短縮できるかもしれません。
どちらのアイテムも、複数個設置でダメージや確率がアップするようです。
▲密集地に設置していると、軽く嫌がらせになるぐらいゲージを奪ってくれる。魔除け程度の役割は果たしている。
◆Link Amp(リンクアンプ)
ポータル同士を結ぶリンクには、実は距離制限があります。ポータルに挿さっているレゾネーターのレベルによって距離は算出されるようです。すべてのスロットにLV8レゾネーターが挿さっていると仮定すると、最大距離は655kmにもなりますが、逆にすべてのスロットにLV1が挿さっている場合は、160mでしかありません。通常、一人デプロイでもレベル5にはなります。この場合は160kmです。リンク到達距離はポータルキーを表示して、「DEPLOY」画面で「RNG」のところに表示されています。
レベル5で160kmですから、通常のリンク作業ではまず問題になることはありませんが、この距離をどうしても伸ばしたいというときに使うのがこのLink Ampです。MODにインストールすると、距離が二倍になります。
二倍というと、655km×2ですから、1310km。東京から九州最南端まで引っ張ってもおつりが来ます。海外と海越えでリンクしたい、というとき以外に、国内では用途がなさそうです。
……つまり、国内において、適当なスロットにLink Ampを仕込むという行為は、シールドを入れる余地を削る行為であり、あまりよいことはありません。
すぐに破壊されてしまうような激戦区でそっと忍ばせる程度にしておきましょう(AP加算があります)。
▲フリーのポータルではレゾネーターが一本もないので、RNG(RNGが何の略だかわからないんですが)が0cmとなっている。
◆Heat Sink(ヒートシンク)/Multi-Hack(マルチハック)
ヒートシンクとは、エンジンやパソコンのCPUなどに取り付けられる、熱さまし用のフィンです。ポータルもHackすると暖かくなるようで、ヒートシンクを付けることができます(MODです)。
通常、ポータルをHackすると、次にHackできるようになるまでに約5分の冷却期間があります。Heat Sinkをインストールすると、この時間を短縮できます。Commonでだいたい5分待ちが4分待ち、つまり、20%ほど早くなるようです。
さらに、インストールした人は特典として、インストール直後から数えて1回目は即時にHack可能になります。使いたくなるシチュエーションとしては、ポータルキーを取り損なったときでしょうか。次の抽選まで5分も待てないよ~っ、ってときに重宝しますが、MODスロットをひとつ消費してしまうので、重要拠点には使わないほうがよさそうです。
一方のMulti-Hack。ポータルをHackするとアイテムが出現しますが、これは無限ではありません。4時間に4回まで、という制限があります。4時間以内に5回目のHackを試みると「Portal burned out!」と表示され、Hack不能になってしまいます。この回数を増やしてくれるのがMulti-Hackです。Heat Sinkとともに、短時間で大量に物資を調達したいときに使います。
◆Media(メディア)
ポータルをHackしていると、たまに出現する四角いキューブ。これには『Ingress』に関するプロモーションやニュースに関する動画が含まれており、タップすることで試聴できます(YouTubeに繋がる)。なんだ動画か、と思うなかれ、この動画の中にはパスコードと呼ばれる暗号鍵が含まれており、それを解読し、入力することで報酬がもらえるとのこと(筆者はもらったことがないのでわかりません!)。
▲突然人の顔がでてくることでおなじみのMedia。毎回よく映像作ってるよね……。
◆12月上旬の『Ingress』ニュース
☆クライアントが1.66.0にバージョンアップ
・ポータルの写真をフルスクリーン表示できるようになりました
ポータルキーをタップ→左上の写真をタップ→中央に表示された写真をタップ、で写真がフルスクリーン表示になります。機能的には変わりません。
・ミッションの非表示が可能になりました
ミッションを受託すると、常に「MISSION WAYPOINT」が表示されるようになり、通常のプレイ時にちょっと邪魔になります。「OPS」→「MISSIONS」→「(ミッション名)」→真ん中あたりの「Hide Mission Prompts」のチェックボックスをオンにすることで、この表示を消せるようになりました。時間制限がないミッションを中断して、一度家に帰る、なんてときに使えそうです。
・バグフィックスなど
iOSでCOMMを開くとフリーズする問題は今回も修正されませんでした……!
・一週間のAPボーナスタイム終了、今度はアイテム増量
12月5日より1週間、リンク作成とCFに対する2倍ボーナスが適用されていましたが、これは12月12日の朝に終了しました。続いて今度は、ポータルHack時の待ち時間が5分から2分に短縮されるキャンペーンが始まっています。とはいえ、Burn out(上記HeatSink/Multi-Hackの項参照)までの回数制限はそのままですので、4回Hackすると4時間待ちなのは変わりません。しかし、5分×4で掘りつくすのに20分かかっていたのが、2分×4で8分で済むようになったのはとてもありがたいことです。公式のtwitterには終了期間が書かれておりません。
また、同時に、グリフハック(このコーナーでは未紹介ですが)実行時のボーナスが増大しているようです。#Darsanaで物資を使い果たしたエージェント向けのサービスでしょうか?
Assisted by spike in XM and Agent activity, XM Researcher Lynton-Wolfe reduces Portal Cooldown to 120s. pic.twitter.com/fnwEuadodr
— Ingress (@ingress) 2014, 12月 12
次回は編集部員kの#Darsanaレポート(編集部の小ネタ日記)、上級プレイヤー編でのVAT氏のレポートをお届け予定です! お楽しみに。