ソーシャルサポートでコロナ禍においても成長を続ける動画領域に注力して売上を拡大。ゲームサポートでは新システム「hinagata」を開発。
イー・ガーディアン株式会社(以下、イー・ガーディアン)は、2020年9月期決算短信(連結)を11月4日(水)に発表した。当連結会計年度の売上高は78億4518万円(前期比20.0%増)、営業利益は13億3952万円(同14.7%増)、経常利益は13億8045万円(同14.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は9億8001万円(同16.6%増)だった。
経営成績に関する説明
イー・ガーディアングループは、経営理念「We Guard All」を掲げる総合ネットセキュリティ企業として、「人とAIのハイブリッド」を強みに、高品質、高効率のセキュリティワンストップサービスを提供している。
そのなかで、2020年4月には生産体制強化を目的に、新宿サテライト及び広島センターの2つの拠点を開設した。
また、サイバーセキュリティ領域の強化を目的に、2019年8月に株式会社グレスアベイル(以下、グレスアベイル)を子会社化し、クラウド型のファイアウォールやセキュリティ診断ツールを自社開発する体制を整えている。
セグメント毎の業績は以下。
ソーシャルサポート
ソーシャルWebサービスなどのインターネットサービスを対象に、投稿監視、カスタマーサポート及び風評調査等を提供している。
新型コロナウイルスの影響によるリモートワークの増加や外出自粛によって、インターネットサービスの需要は増えたが、減少したものもあり、大小様々な影響が発生した。
そのなかで、イー・ガーディアンは、コロナ禍においても成長を続ける動画領域に注力し、これまでに蓄積したノウハウとAIの活用により高効率を実現し、売上を拡大した。
上記の結果、売上高は33億9681万円(前期比37.4%増)となった。
ゲームサポート
ゲームサポートはソーシャルゲームを対象に、主にカスタマーサポートや風評調査などを行なっている。
当期は、カスタマーサポートにおける新システムである「hinagata」を開発し、メールテンプレートやツールの統合により、品質向上と業務効率化を実現して、顧客満足度の向上につとめてきた。
上記の結果、売上高は24億9353万円(前期比1.1%減)となった。
アド・プロセス
インターネット広告審査業務及び運用代行業務を提供している。
株式会社サイバー・コミュニケーションズ(以下、CCI)との合弁により、広告・マーケティングに特化したBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業を展開する株式会社ビズテーラー・パートナーズを設立した。イー・ガーディアンが培ってきたBPOノウハウと、CCIの広告業務オペレーションノウハウを活かすことで、広告業界の課題である人材不足の解消を目指していく。
上記の結果、売上高は10億888万円(前期比20.2%増)となった。
その他
主にサイバーセキュリティ業務及びハードウェアに対するデバッグ業務を提供している。
サイバーセキュリティ業務においては、グレスアベイルが国内初のコンテナ型WEBアプリケーションファイアウォールである「GUARDIAX」を開発した。「GUARDIAX」では、AIによる自動解析制御や高度ログ分析などの機能があり、サイバー攻撃被害の最小化に貢献する。
また、デバッグ業務では、EGテスティングサービス株式会社が、既存顧客への深耕営業や新規開拓を目指している。
上記の結果、売上高は9億4594万円(前期比34.7%増)となった。