モブキャストHD、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』への出資金の償却計上などで営業損失5億円 2020年12月期第3四半期決算

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新型コロナウイルスの影響などで『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』の製作委員会から撤退。キッチン雑貨事業は夏のセールなどで売上回復。

株式会社モブキャストホールディングスは、2020年12月期第3四半期決算短信(連結)を11月12日(木)に発表した。当第3四半期連結累計期間の売上高は52億55万円(前年同期比16.8%増)、営業損失は5億478万円(前年同四半期は営業損失9億857万円)、経常損失は5億9715万円(前年同四半期は経常損失10億516万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3億106万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失9億6481万円)だった。

モブキャスト 決算 モブキャスト 決算 サマリー

経営成績に関する説明

モバイルゲーム事業
当第3四半期連結累計期間は、『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』が、既存のプラットフォームに加えて、DMM GAMESとAmazonに配信プラットフォームを広げた。

『モバプロ』に関しては、プロ野球公式戦の終盤に向けた盛り上がりを捉えた施策により、売上が増加した。

また、グローバル市場への展開については、2020年9月16日にプロデュースタイトル『sin七つの大罪』をシンガポールとマレーシアでリリースした。

利益については、コスト構造改革を行ない、販売管理費の削減をすすめているが、『エヴァンゲリオンバトルフィールズ』の出資金を償却計上した。

上記の結果、売上高は22億2644万円(前年同期比15.9%減)、営業損失は3706万円(前年同期は営業損失3億2043万円)となった。

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モータースポーツ事業
レース事業について、新型コロナウイルス感染症の影響でレースの開催が下半期以降になったものの、スポンサー売上は計画通りに推移した。

自動車用品事業に関しては、トムスブランド製品の品質をアピールし、商品開発車両種の増加と海外販売、ネット販売などによる販路拡大の基盤づくりを行なった。

一方、第2四半期連結累計期間において、医療従事者への支援を目的に、チャリティーガレージセールと除菌コーティングスプレーの販売といった、コロナ禍の市場動向を踏まえた活動も行なった。

なお、モータースポーツ事業は、2020年6月26日にトムスの株式の80%を譲渡したことから、トムスを2020年12月期第2四半期連結会計期間末から連結の範囲から除外するともに、持分法適用の範囲に含めている。

そのため、当第3四半期連結累計期間における売上高は10億8376万円、営業損失は4269万円となり、第2四半期連結累計期間より変更はない。

キッチン雑貨事業
当第3四半期連結累計期間において、全国の百貨店などに出店している小売店舗の売上については、7月~8月は、新型コロナウイルス感染症拡大の第2波が訪れ、再び売上の低迷が懸念されたが、夏のセールなどにより、事態宣言前のレベルに近い水準まで持ち直しつつある。

また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマース売上については、公式サイト限定商品として栗原はるみ氏のレシピによるスイーツを販売、SNSへの投稿を強化したことで、売上が伸長した。

それらに加えて、レストラン事業においてのテイクアウトの導入、SNSにて来客キャンペーンなどの施策を講じた。

上記の結果、売上高は18億8185万円、営業損失は1557万円となった。

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関連サイト

株式会社モブキャストホールディングス公式サイト
2020年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年12月期第3四半期決算説明資料

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