トーハン、メディアドゥとの資本業務提携を発表

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電子と紙の出版流通インフラを担うトーハンとメディアドゥがタッグを組んで、出版業界全体の変革と拡大への貢献。

株式会社トーハン(以下、トーハン)は、株式会社メディアドゥ(以下、メディアドゥ)と、資本業務提携契約を締結したことを発表した。

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インプレス総合研究所の「電子書籍ビジネス調査報告書2020」によると、2019年度の電子書籍市場規模は3473億円(前年度比647億円増)、電子書籍と電子雑誌をあわせた電子出版市場は3750億円と推計され、今後も堅調な拡大が予想されている。紙出版市場については、過去20年超にわたって雑誌売上が大幅に減少し、書籍売上も徐々に減少傾向が続いているが、電子書籍の成長により、紙+電子の出版市場全体は2018年に底を打ち、その後は拡大傾向に転じているという。

そのような背景から、トーハンとメディアドゥの両社は、互いの経営資源を相互に活用することで、出版業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、より付加価値の高い商品とサービスの提供ができると確信し、資本業務提携契約を締結するに至ったとのこと。

この提携により、トーハンは、紙の本に加えてデジタルコンテンツの取り扱いが可能になり、地域の書店がデジタル事業に参画しやすくなり、紙の本も電子書籍も販売できる新しいサービスを構築する「書店におけるデジタルコンテンツ関連事業」などを推進するという。

また、店頭での電子書籍販売だけでなく、「デジタル教科書やデジタル教材」や「電子図書館」についても、地域の書店が紙の本同様にその流通に参画できるよう検討を進めるとのこと。

関連サイト

株式会社トーハン公式サイト
株式会社メディアドゥ公式サイト

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