ゲーム事業で主力の『ドッカンバトル』などが業績に貢献。事業の選択と集中を進めたことにより前期比で損益が改善。
株式会社アカツキは、2021年3月期決算短信(連結)を4月28日(水)に発表した。当連結会計年度の業績は、売上高310億9600万円(前期比3.0%減)、営業利益112億9400万円(同2.2%増)、経常利益111億5200万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益63億4500万円(同4.2%減)だった。
経営成績に関する説明
当期のゲーム事業に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響は見受けられず、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発、運用する方針のもと、既存タイトルの堅実な運用と新規タイトルの開発につとめた。
主力タイトルで、株式会社バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に関しては、LTV最大化を目指し、長期目線での安定運営を継続した結果、国内版は6周年イベントが盛況で好調に推移し、海外版でも5周年イベントが期待を大きく上回ったことで業績に貢献した。
株式会社スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の国内版は、2周年イベントが好調に推移し、複数イベントにて、App StoreまたはGoogle Playのセールスランキング1位を獲得した。
櫻坂46・日向坂46応援[公式]音楽アプリ『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』では、2020年9月に1周年記念キャンペーンを行ない、ストアセールスランキング2位を獲得した。
また、HoneyWorks初のスマートフォン向け公式リズムゲーム『HoneyWorks Premium Live(ハニプレ)』を2020年11月にリリースし、300万ダウンロードを突破するなど、ゲーム事業全体でのポートフォリオの積み上げにより前期比で増収となった。
一方、グループのライブエクスペリエンス事業においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」にて、入場者数の減少と、一部休業という状況にあるが、展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」を開催した他、外部事業者へテナントを貸し出すなど、柔軟な運営を行なった。
その他、子会社の株式会社そとあそびの売却など、事業の選択と集中を進めた結果、前期比で損益が改善した。