ゲーム事業で「東方Project」のIP許諾を得た新作ゲームを発表。動画配信関連事業では子会社capableの売上が順調に伸長。
株式会社ケイブ(以下、ケイブ)は、2021年5月期決算短信(連結)を7月13日に発表した。当連結累計期間の業績は売上高17億400万円(前期比1.5%増)、営業損失2億2500万円(前年同期は営業損失2億7100万円)、経常損失2億3300万円(前年同期は経常損失2億7500万円)、親会社株主に帰属する当期純損失2億4400万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失3億1600万円)となった。
ケイブグループは、従来、インタラクティブ事業のみの単一セグメントであったため、セグメント別に業績を説明してなかったが、当連結会計年度から「ゲーム事業」「動画配信関連事業」の各セグメント別に業績を説明している。
セグメントごとの業績は、次のとおり。
経営成績に関する説明
ゲーム事業
ゲーム事業セグメントにおいては、主力サービスであるスマートフォンゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~(ゴ魔乙)』は2021年4月にサービス開始から6周年を迎え、継続的なアップデートや定期的なイベントなどにより一定の規模を維持していたがたが、下期において施策やイベントが振るわなかったことにより売上高が減少した。現在は運営体制を見直し、施策の品質向上やユーザーを飽きさせないアップデートなどの改良を行いつつプロモーションを強化し、売上の回復を目指している。
次に株式会社KADOKAWA及び株式会社フォワードワークスによる新作スマートフォンゲームアプリ『ワールドウィッチーズ UNITED FRONT』については、サービス開始直後には想定どおりの売上を獲得し、順調に運営受託を継続していたが、運営方針の変更により、2020年6月30日をもって株式会社フレンズライトへの運営移管を決定した。
これらの状況を踏まえ、新たにゲーム事業の売上を獲得するために、シューティングゲームの金字塔『東方Project』のIP許諾を受け、新規ゲームの開発に着手している。
また、ケイブを含む3社が出資者となるスマートフォンゲーム製作委員会(名称未定)については、現時点においてリリース時期は未定となっているが、開発は順調に進行している。
これらの結果、ゲーム事業セグメントにおける売上高は13億6100万円(前期比17.1%減)となり、セグメント損失は1億500万円(前年同期はセグメント損失2億円)となりました。
動画配信関連事業
動画配信関連事業セグメントにおいては、当社独自の対面占いライブ配信プラットフォーム『占占(sensen)』が2021年3月にプレオープンし、売上を伸ばしている。現時点ではサービス品質向上のため投資を継続しており、今後さらなるユーザー数を獲得するために有名タレントを起用したプロモーションを強化し、売上拡大を目指している。
次に2020年12月29日に設立した海外子会社である凱樂數位股份有限公司(英語表記:Cave Interactive Taiwan Co., Ltd.)については、当社の執行役員でもあるアンドリュー・チャン(張牧寧)、17media の共同創業者であるヨーク・チョウ(周宥宇)、台湾の大手オンラインゲーム会社ガマニアの技術研究開発責任者であったギルバート・シャ(謝宗宏)等の指揮のもと、アジア圏をはじめとするグローバル展開を視野に入れたライブ配信アプリを開発しており、順調に進行している。
また2019年11月に設立した連結子会社である株式会社capableについては、2期目を迎え新型コロナウイルス感染症の影響により案件交渉の遅延が見られたものの、着実に売上を伸ばしている。今後も有名タレントを起用し、動画再生数を伸ばし、動画チャンネルを企業のプロモーション等に活用してもらうことでさらなる売上の拡大を目指す。
これらの結果、動画配信関連事業セグメントにおける売上高は3億4200万円(前期比805.0%)となり、セグメント損失は1億2000万円(前年同期はセグメント損失7100万円)となった。