シリコンスタジオ、ミドルウェアライセンスの売上減少などで収益減 営業損失2.5億円 2021年11月期第3四半期決算短信

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ミドルウェアライセンスの売上減に加えて、人材事業でも緊急事態宣言の影響などで動きが鈍化。

シリコンスタジオ株式会社(以下、シリコンスタジオ)は、2021年11月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を10月5日に発表した。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は28億1000万円(前年同期比8.2%減)、営業損失は2億5400万円(同2億6400万円減)、経常損失は2億2900万円(同2億4400万円減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億7700万円(同1億9900万円減)となった。

シリコンスタジオ2021年11月期第3四半期決算

当第3四半期累計期間のシリコンスタジオにおいては、同社が強みを持つコンピューターグラフィックス(CG)関連ビジネスに注力し、経営基盤の強化に取り組んできた。

開発推進・支援事業においては、新しいタグライン及びブランドメッセージ「Ideas x Art x Technology 技術力・表現力・発想力を兼ね備えたCGソリューションプロバイダー」を策定した。

研究開発においては、大域照明と呼ばれるグローバルイルミネーションをリアルタイムに処理するミドルウェア「Enlighten」のメジャーアップデート版の開発を終え、9月にリリースした。

人材事業においては、クライアント企業、求職者の双方に満足してもらえるようサービス向上に取り組んできた。

前年度より継続中の他社と協業しているコンテンツタイトルについては若干の利益が発生しており、「その他」セグメントに計上している。

なお、当社子会社において2次下請けとして受託したゲームアセット開発案件の第2フェーズにおいて、開発作業を完了し3月末に納品した。その後相手先から契約解除の通知があったことから、回収可能性等を勘案し第2四半期連結会計期間において受注損失引当金繰入額を7500万円計上した。これにより、本案件の第2フェーズに係る製造原価1億6600万円全額を引当金として計上している。

報告セグメントの状況は、以下のとおり。

開発推進・支援事業
当第3四半期連結累計期間におけるミドルウェアライセンス販売の売上高、及び受託開発の売上高は、減収となった。ネットワーク構築・運用等のサービスを提供するソリューション売上は、増収となった。

以上の結果、売上高は15億2900万円(前年同期比5.9%減)、セグメント損失は1億8500万円(同2億2200万円減)となった。

人材事業
エンターテインメント業界におけるクリエイティブ人材の求人件数は回復傾向にあるものの、即戦力ニーズが高まり採用基準が厳しくなっていることに加え、緊急事態宣言の再発令以後、求職者の動きが慎重化していること等も影響し、当第3四半期連結累計期間における派遣先企業で稼働した一般派遣労働者数は延べ1836名(前年同期比13.4%減)、有料職業紹介の成約実績数は240名(同2.1%増)となった。

以上の結果、売上高は12億7400万円(同6.9%減)、セグメント利益は2億7200万円(同9.7%減)となった。

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シリコンスタジオ株式会社
2021年11月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)

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