受託開発事業は単四半期で黒字化を達成。コンテンツプロバティ事業は『ラングリッサー』の売上が安定して推移。
株式会社エクストリーム(以下、エクストリーム)は、2022年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を11月11日に発表した。当第2四半期連結累計期間における売上高は34億2897万2000円(前年同四半期比11.1%増)、営業利益は3億3468万3000円(同18.0%減)、経常利益は3億6281万6000円(同5.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億6789万2000円(同10.6%増)となった。
経営成績の説明
当第2四半期連結累計期間のエクストリームグループにおいては、一部の事業部門において在宅勤務を引き続き実施し、事態の長期化に備えつつ、エクストリームの社員が顧客先に常駐し、技術ソリューションを提供する「デジタル人材事業」、ゲーム・各種システム開発などを請け負う「受託開発事業」、エクストリームが保有するゲームタイトル等の使用許諾を行なう「コンテンツプロパティ事業」を展開し、取り組んできた。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントとして記載する事業セグメント名称を「ソリューション事業」から「デジタル人材事業」に名称変更している。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はない。
セグメントごとの経営成績は、次のとおり。
デジタル人材事業
デジタル人材事業は、ゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などに対し、プログラミング・グラフィック開発スキルを持った社員(クリエイター&エンジニア)が顧客企業に常駐し、開発業務を提供している。
当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が一巡し、新規及び既存案件における受注が好調に推移した。なお、稼働プロジェクト数は3410(前年同期稼働プロジェクト数は2922)となった。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は22億8530万1000円(前年同四半期比20.9%増)、セグメント利益は3億9607万8000円(同4.3%減)となった。
受託開発事業
受託開発事業は、主にソリューション事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ開発案件、クラウドプラットフォーム構築、CRM(Customer Relationship Management)構築~導入~運用など、案件を持ち帰り形式にて受託し、納品するサービスを提供している。案件種別としては、「新規」「保守」「保守開発」「EPARK事業」の4つに大別される。
子会社の株式会社EPARKテクノロジーズ、株式会社エクスラボ及びEXTREME VIETNAM Co.,Ltd.についても当該事業に含まれる。
当第2四半期連結累計期間においては、当社受託開発部門において発生した受注損失及びEXTREME VIETNAMCo.,Ltd.において新規案件受注が想定通り進捗しなかった影響により、セグメント損失が発生した。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は11億7911万6000円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント損失は2329万9000円(前年同四半期はセグメント損失6890万6000円)となった。
コンテンツプロパティ事業
コンテンツプロパティ事業は、エクストリームが保有するゲーム・キャラクター等の知的財産を活用し、様々な事業展開を行なうセグメントであり、具体的には、ゲーム運営のほかに、エクストリームが保有するゲームタイトルまたはキャラクターなどを様々な商材へ使用許諾を行なうライセンス事業が含まれている。
当第2四半期連結累計期間においては、エクストリームがライセンス許諾したスマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』の運営により、ライセンス許諾先である香港紫龍互娯有限公司及び上海紫舜信息技術有限公司を通じてゲーム販売額に応じたロイヤルティ収益が発生した。
なお、スマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』に係るロイヤルティ収益の計上については、各許諾地域における売上集計作業及びライセンス許諾先からの収益報告に一定の時間を要すること、契約上収益に係る報告サイクルが定められていることから当第2四半期連結累計期間における当該プロジェクトに係る収益は、2021年2月~7月の6ヶ月分となっている。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は2億5555万4000円(前年同四半期比23.5%減)、セグメント利益は2億2156万円(同28.9%減)となった。