【レビュー】独特の操作感がクセになる超思考型ジュエルパズル『【18】 キミト ツナガル パズル』に挑戦！

◆パズルゲームとミステリアスなストーリーが融合！

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　現代社会に突如蔓延した「眠り姫症候群」とは、目覚めることなく眠り続け、やがて死に至る不治の病である。主人公は眠りから覚めない人々の意識を解放するため、その原因である「夢世界」へと“ダイブ”し謎に迫る……というのが本作のストーリー。
　パズルゲームをプレイしながら、謎めいたストーリーを解き明かしていく超思考型ジュエルパズル。それが『【18】 キミト ツナガル パズル』である。

　ゲームシステムは、同色の宝石を3個以上つなげて消して敵を攻撃していくというもの。宝石には火、水、木、光の4種類があり、そこに闇属性を加えた5種類の属性の優劣に“ジャンケン”的な要素が含まれている。
　攻撃は時間制限のないターン性で、じっくり考えながらプレイすることが可能。最終的には各エリアの最深部にいる魔女を倒し、囚われている眠り姫たちを解放していくのが主な目的だ。

▲攻撃力はタップ地点に表示。宝石を数多くつなげるほど与えるダメージは大きい。

　ここまでは割とオーソドックスなゲーム性だが、本作がほかのパズルゲームとひと味違うのが“同色の宝石だけでなく、ほかの色の宝石にもつなげる”という部分だ。それを可能とするのが、宝石を6個以上つなげることで出現する「チェインジェム」。このチェインジェムを違う色の宝石との“つなぎ”に入れることで、違う色の宝石もつないでいくことができるのだ。
　チェインジェムは6個以上宝石をつなげたときの終点に出現する。2手3手先を考えて、始点や終点の場所を調整して、チェインジェムの出現場所を考えるのが重要だ。たとえば宝石を10個つなげられるところを、あえて7個で止めておき、次のターンにチェインジェムを絡めた大攻撃をしかけるといった戦略なども考えられる。シンプルなように見えて、じつは高い戦略性が楽しめる点が本作の最大の特徴である。

▲虹色に輝くチェインジェム。チェインジェムを絡めた攻撃は複数の敵にダメージを与える攻撃になるため、戦略の大きな要となる。

◆18個以上つなげて「エイティーン」を発動！　女神の力を呼び覚ませ!!

　魔女を倒すことで解放される眠り姫たち。そんな解放された眠り姫は「女神」として戦闘に参加し、固有スキルでプレイヤーをサポートしてくれる。宝石を18個以上つなげることで発生する「エイティーン」によって、女神の力が発動。女神の持つ固有スキルによって主人公たちを手助けしてくれる。

▲18個以上をつなげると聞くと発動条件が厳しいように感じるが、チェインジェムを活用すれば発動はそれほど難しくない。

　連れて行ける女神はひとりだけ。女神の固有スキルは「宝石色の変化」や「攻撃力アップ」「体力回復」などその効果はさまざまだ。女神は見た目と好みで選んでもいいし、魔女の属性やチーム編成などを考慮して選ぶもよしだ。

▲女神の固有スキルの効果は3ターン継続。女神のボイスとともスキルが発動する。

◆弱点属性に特化した編成は破壊力十分だが……!?

　チームを編成する際、パラメータやスキルなどに目が行きがちだが、本作では属性がかなり重要。ならば対魔女戦などでは、相手の弱点属性に特化したチーム編成を……と思いがちだが、そう単純ではない。たしかに弱点属性での攻撃は強力で、うまく決まれば鳥肌が立つほどの破壊力がある。
　しかし、それは画面に弱点属性の宝石があればのお話。本作は宝石を消したとき、消した色のダイバー（キャラ）がチームにいないと攻撃はできず、ただ宝石が消えるだけなのだ。そういうムダを考えると、バランス編成で挑むか、それとも一撃必殺の弱点属性で固めた編成で挑むか、非常に頭を悩まされる部分である。

▲弱点属性攻撃が決まったときの破壊力と爽快感を味わうとクセになること間違いなし。どんな編成をめざすかはプレイヤーのキミ次第！

▲ダイバーは戦闘報酬でも入手できるが、レア度が高いダイバーはガチャで入手が可能。

◆理詰めの思考が得意な理系タイプの人はバシッとはまる!!

　単純明快なパズルゲームでありながら、突き詰めると深い戦略要素アリ。そして惹きつけられるキャラクターやミステリアスなストーリーと、魅力的な要素が満載。ダイバー収集や育成の要素もあるので、長時間やりこみたい人にも最適だ。
　また、本作は『セガラリー』『スペースチャンネル5』『ルミネス』などを手がけたゲームクリエイターの水口哲也氏が監修。これまで数々の名作を送り出してきた水口氏の作品だけに、今後かなり注目を集めることは疑う余地がない！