◆クラフト系も充実! 作って戦うサバイバルアクションゲーム!!
軍事実験の事故に巻き込まれ、とある島にひとり取り残された主人公。その島とは、怪しげなタワーが存在する謎だらけの危険地帯だった……という物語。島の謎を解き明かして、無事に脱出をめざすのが主な目的である。
とはいえゲーム開始時のプレイヤーは、手持ちの武器はなにもない状態。素手で野生動物に立ち向かうのはムチャを通りこして自殺行為だ。そこで島で手に入る素材を加工しながら、生き抜くためのアイテムを作り出していくことは必須である。単なるサバイバルゲームだけでなく、豊富なクラフト要素を盛り込んだ新感覚のアクションゲームなのだ。
▲スタート時に3種類の難易度が選べる。今回は平均的な難易度の「冒険」を選択。
▲この島には狼やワニ、ライオンといった猛獣まで生息。準備ナシに遠出するのは無謀!
◆最大の敵は“暗闇”と“切り傷”!
まずは冒険の拠点作りからスタートしてみる。開始地点の海岸の周囲には廃屋があるので、ここを拠点にして充実させていくことにした。廃屋内に置かれているチェストは倉庫代わりに使えるほか、ベッドが完備されている廃屋もある。「石斧」「石のツルハシ」があれば木や石類の素材集めが捗るようなので、最初に作ってみることにした。落ちている素材を拾い集めたり、クラフト画面で制作をするのはすべてタップ操作のみ。迷わずに行なえるはずだ。
素材集めに慣れてきても、周囲がわからない序盤は行動範囲を広げづらい。すぐに拠点に戻れる範囲内で探索を繰り返していると、“空腹”状態に陥った。空腹はそのまま放置すると、すぐに命の限界がやってくるため、食料確保は最重要課題のひとつのようだ。落ちている果物でも飢えはしのげるが、それだけでは供給が安定しないので、確実に獲れる食料源が必要だ。比較的お手軽だったのは「糸」と「木」を材料に「釣り竿」を作るとできる釣りだ。エサがなくてもすぐに釣れるので、順調に食料を集めることができた。
▲何もない島の夜間は暗闇に包まれ、本当になにも見えなくなる。トーチのような照明系のアイテムを手に入れるまで夜間は行動しないほうが無難なようだ。ベッドに入れば、すぐに夜が明ける。
▲出血は自動的に止まらない。「包帯」がないうちに狼などの攻撃で切り傷ができてしまうと、文字どおり致命傷となる。「葉」と「薬草」を集めて「包帯」を作らないと、外を出歩くことすらままならない。
▲「釣り竿」が作れたら食糧問題は一気に解決! チェストがいっぱいになるくらいに魚を釣りまくる!
◆溶鉱炉を作ればクラフトの幅が一気に広がる!
拠点がある程度充実してきたので、次は強力な武器を作ることにした。そのために欠かせないのが「鉄」を精製するのに必須となる「溶鉱炉」だ。溶鉱炉が使えるようになり、鉄鉱をどんどん鉄に変えていき、鉄素材の武器や便利アイテムをクラフトしてみた。作ったなかでも「鉄斧」と「弓矢」は特に役立ってくれた。鉄斧があれば、石斧では採集できない素材も獲得できるようになり、弓矢の素材となる「矢尻」は「鉄」があれば大量生産が可能。弓が使えると遠距離から一方的に攻撃できるので、強力な獣が相手でも無傷で倒せることもしばしば。ちょっとした傷が命取りになるこのゲームではありがたい。
▲木や小枝と一緒に「鉄鉱」を溶鉱炉に入れると「鉄」が精製される。鉄を使ってクラフトできるアイテムには強力なモノが多い。
▲弓を主力武器にできると、積極的に狼を狙って「皮」が集められるように。皮を集めてバックパックをグレードアップしていくと、所持アイテムが一気に増やせる。
◆島の攻略には“ノート”を活用すべし!
探索範囲を広げるときは主人公が持っているノートで島の地図を見ておきたい。特に遠出する際には、この地図が頼りになるので、しっかり確認しておくべきだ。また、島の各所で見つけられる「ジャーナル」と呼ばれる日記もこのノートに保存されている。この島の謎や実験事故に関する情報が書かれていて、自分の置かれている状況が少しずつ明らかになっていく。この先生き延びていくヒントにもなるので、ぜひ目を通しておきたい。
▲地図には意味深な×マークが書かれた場所が……!
▲×マークの場所をスコップで掘ってみると、なんと強力なアイテムを発見!!
▲なんと人型の敵が襲ってくることも!? これはゾンビでは……!!
美しいグラフィックに豊富なクラフト要素、そしてサバイバルアクション。本作は有料ゲームなのだが、確実に価格(300円)以上の価値があると感じた。コンシューマーゲームやPCゲームなどでさまざまなサバイバルゲームが発売されている中、それらと遜色ないどころか『Radiation Island』のほうが遊べる要素がたくさん詰まっている、といっても過言ではない。まさかスマートフォンのゲームでここまで長時間熱中できるタイトルに出会えるとは、筆者としても嬉しい誤算だった。じっくり腰を据えてプレイできるゲームを求めている方は、ぜひ候補に加えていただきたいおすすめの良作である。
▲『Radiation Island』のグラフィックは本当に美しい。時間とともに色合いが変わっていく風景は眺めているだけでも楽しい。