マンガ大賞を受賞したのは「花に染む」! 40年の連載完結が話題になった「こち亀」も特別賞を受賞
朝日新聞社は、自社が主催する第21回手塚治虫賞の受賞作・受賞者を発表。
手塚治虫文化賞とは、手塚氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念して、朝日新聞社が1997年に創設した賞である。
選考委員には、俳優の杏さん、作家の桜庭一樹氏、マンガ編集者の中野晴行氏をはじめとした著名人が参加。
年間のベスト作品に贈るマンガ大賞には、集英社の「花に染む(くらもちふさこ氏 作)」が選ばれた。
斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に贈られる新生賞には「昭和元禄落語心中(講談社)」を描いた雲田はるこ氏。短編、 4コマ、 1コマなどを対象に作品・作者に贈られる短編賞には、講談社の「夜廻り猫(深谷かほる氏 作)」が選出された。
マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈る特別賞には、「こちら葛飾区亀有公園前派出所(集英社)」の40年連載完結が話題になった秋本治氏が選ばれた。
受賞作・受賞者の詳細は、以下の通り。
第21回 手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)受賞者
マンガ大賞 (正賞:賞牌、副賞:200 万円)
『花に染む』(集英社)
くらもちふさこ 作
新生賞 (正賞:賞牌、副賞:100 万円)
雲田はるこ
『昭和元禄落語心中』(講談社)で、 落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して
短編賞 (正賞:賞牌、副賞:100 万円)
『夜廻り猫』(講談社)
深谷かほる 作
特別賞 (正賞:賞牌、副賞:100 万円)
秋本 治
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)40 年の連載完結に対して