【レビュー】今度はこっちが弾幕を張る番だ! イギリス生まれの戦略シューティングゲーム『スカイパトロール』



 シューティングゲームにおいて、よく聞くキーワードとして“弾幕”というのがありますね。大量の弾やら光線やらが画面を埋め尽くすほど放たれるさまは、シューティングゲームの華と言えるのではないでしょうか。

 そういった弾幕は敵が放つもの、というのが過去の名作のお約束でした。しかし今回紹介するイギリス生まれの戦略シューティングゲーム『スカイパイロット』は、敵の攻撃も雨あられのように降ってきますが、逆にプレイヤー側も弾幕を張っていくゲームなのです。

▲敵の激しい攻撃に対抗するには、こちらも手数で勝負なのです。撃って撃って、撃ちまくれ!


◆世にも珍しい!? 自機が存在しないシューティングゲーム!

 プレイヤーは連合空軍の「スカイパトロール部隊」の一員として任務につき、敵である「スケルプ軍」の領土を突っ切って飛ぶ味方輸送機部隊の援護をすることになります。敵はミサイルやら戦闘機やら爆弾付きの風船やら、いろんな兵器で輸送機を攻撃してきますが、とにかくこの攻撃を撃ち倒していかなければならないのです。

 本作が斬新なのは、シューティングゲームなのに自機を移動させるという概念がないところです。というか、画面上に自機がありません。攻撃対象によって、相性のいい兵器に切り替えつつ、ひたすら画面をスワイプ、タップして輸送機を守ります。

▲画面の下部にいるのは自機ではなく、援護すべき味方の輸送機です。ひたすら直進していきますが、これを操作することはできません。


▲ではどうするかといいますと、画面のさらに下部のファイヤーゾーンからスワイプして攻撃をしかけます。地上に落とすボムなどは、落としたい場所をタップします。


 最初、兵器は対ミサイル用の「スティンガーミサイル」しか使えませんが、ミッションをこなしていくにつれ、どんどんアンロックされていきます。ただしミッションに持ち込める兵器は最大8種類。どの兵器を持ち込むべきか、考えどころです!

▲あとになるほど強力な兵器が使えますが、それは敵の攻撃も激しくなっていくことを意味しています!


▲兵器によって、撃てる間隔が異なります。1ミッション中に一度しか発射できない破壊兵器もあります。


◆ミッションで勲章を集めてキャンペーンでボスを撃破せよ!

 本作は10のミッションで構成されるキャンペーンが5つあり、すなわち全部で50ミッションをこなしていくことになります。それぞれのミッションには3つのサブ目標があり、これをクリアすると新しいキャンペーンをオープンするための勲章をもらえる仕組み。

 キャンペーンのラストミッションにはボスが登場! 通常の敵もやっかいだったというのに、輪をかけて強力な敵です。頑丈なうえに、倒すのに時間がかかりすぎると逃げられてしまい、ミッション失敗となってしまいます。

▲最初のキャンペーンのボスは、バリアを張ってくる大型戦闘機! うまくバリアが外れたときに攻撃を集中させましょう。


◆兵器選択で悩み、ミッションでアツくなる!

 プレイする前は「“シューティング”の頭に“戦略”ってついてるのはなんだろうな?」と思っていたのですが、いざ遊んでみて納得しました。出てくる敵の種類やミッションのサブ目標を考慮に入れて、最適の組み合わせの兵器を持っていくようにしないと、後半になるにつれ、ミッションクリアが難しくなっていきます。それでいて、いざミッションが始まると今度は輸送機を守るため、兵器を切り替えつつの弾幕張りに大忙し!

▲ミッションによっては、敵の建物や橋などの施設を破壊するのが目標に設定されていることもあります。


 ビジュアル自体は鮮やかで洒落ており、相当にアツいゲームです、これ。この独特の感覚はぜひ大勢の人に味わっていただきたいところ。ぜひ連合空軍に入隊して、悪のスケルプ軍を撃破しましょう!

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