【レビュー】今度のアングリーバードはロボットにトランスフォーム! まさかのコラボが実現した『Angry Birds Transformers』


 丸っこい鳥達をパチンコのように引っ張って飛ばし、敵やオブジェクトを壊すアクションゲーム『Angry Birds』。全世界累計ダウンロード数が25億を突破した、Rovioの超人気アプリだ。

 一方、タカラトミーの『トランスフォーマー』は自由自在に変形するロボットのオモチャ。アニメ化やコミック化など多彩なジャンルで展開し、2014年公開のハリウッド映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』も記憶に新しい。

 さて、これだけ世界中で人気を集める2タイトルがコラボレーションとなれば「絶対に面白いはず!」と期待が高まるというもの。『Angry Birds Transformers』はその期待を裏切らず、手軽にのめり込めるアクションゲームに仕上がっている。

▲ゲーム冒頭に流れるアニメーション。コラボ作品ならではの独特なビジュアルが楽しい。


◆手軽に、じっくり楽しめるアクションシューティング

 本作は画面が左へ自動でスクロールしていく、ステージクリア型のアクションゲーム。その間にタップで照準を合わせ、敵を倒し、障害物を壊していくというシューティング要素もある。ゲームをクリアすればさまざまな報酬を得られるが、敵を1匹ずつ倒していくのはとても効率が悪い。ここでポイントとなるのが『Angry Birds』的なブロック崩しの要素だ。

▲タップで狙いを定めたら、あとは自動で攻撃できる。


 フィールド内の敵は、積み木や氷などのブロックを足場として出現する。ここで敵を直接攻撃するのではなく、足場に狙いを定めて破壊。すると崩れたブロックに敵が巻き込まれ、そのまま一網打尽にできる。なかでも赤い木箱は壊すと爆発し、周囲をまとめて吹き飛ばせるので、見つけたらまず真っ先に狙いたいところ。狙いどおりに敵を多数倒せたときの爽快感は格別だ。

▲フレンドのキャラクターを借りて攻撃できる「チームメイト」機能。発動時間は5秒~10秒程度と短いが、その分強力!


◆アップグレードで能力を開花! キャラクターを強化していこう

 プレイヤーの行く手には、塔のように大きな障害物が倒れ込んでくることもある。そのまま進んでいくと下敷きになってしまうが、これを回避するための手段がトランスフォーム! 操作キャラクターは報酬のコインを使ったアップグレードによって、さまざまな能力が手に入り、その最初の能力が車への変身能力。変身後は移動スピードが格段にアップするので、どんどん障害物を避けていける。

▲アップグレードすると、新たな能力が手に入るだけでなく能力も底上げされる。


 このトランスフォームは画面右下のアイコンをタップすれば発動でき、攻撃を行なえば解除される。紙一重で障害物をかわし、敵や赤い箱などを狙って攻撃するスピーディな流れは、まるでアニメのワンシーンのような快感だ。

◆キャラクター収集&カスタマイズにハマる

 ゲームを進めると、敵に捕らわれている仲間を助けるステージも登場する。ここで救出に成功すると、使用できるキャラクターが増える。能力のバランスがいいタイプや、移動速度は遅いが攻撃力が高いタイプ、さらに『Angry Birds』のレッドやチャックなど、使用できるキャラクターは多彩だ。

▲仲間キャラクターを救出するには、ステージクリアだけでなく特定の敵の撃破数も必須条件となる。


 ほかにも、キャラクターの外観を変えられるオプション装備も充実。サングラスやヘッドフォンなど遊び心にあふれたアイテムが多数用意されているので、気に入ったものでカスタマイズしよう。購入に必要なクリスタルが有料だが、仲間の救出人数や移動距離などの条件を達成してもその都度手に入る。こちらも積極的に挑戦して損はない。

▲サングラスひとつでも、キャラクターの雰囲気はぐっと変わる。好みのアイテムを見つけたら購入してみよう。


▲クリスタルが手に入る条件が書かれた「功績表」。遊んでいるうちに自然とクリアしそうなものも多い。


 無料のゲームといえば広告が付きものだが、本作では宣伝動画を見るとコインなどを得られる。こういったメリットがあれば、ふとした時に観てみようという気になる。これはほかのゲームでも、どんどん採用してほしい要素だ。

 レッドたちがロボットになって登場する見た目のインパクトもさることながら、シューティングとブロック崩しのような要素も含めて楽しめるアクションゲームとなった『Angry Birds Transformers』。コラボ元のタイトルを知らなくても十分に楽しめるので、ぜひ一度、プレイしてみてほしい。
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