タカラトミー、日本市場の販売好調とアジア市場への輸出増加により営業利益137億。平成30年3月期第3四半期決算。

タカラトミー

映画やTVアニメ関連商品が国内外で販売が好調。「究極のTKG」などのクッキントイがメディアで紹介され注目を浴びる。

株式会社タカラトミーは、平成30年3月期第3四半期決算を2月7日に発表した。当期連結経営成績は、売上高1410億7700万円(前年同期比7.1%増)、営業利益137億1400万円(同33.4%増)、経常利益134億9800万円(同28%増)、親株主に帰属する四半期純利益97億8900万円(同24.5%増)となった。

タカラトミー

経営成績に関する説明

日本市場
2017年に50周年を迎えた「リカちゃん」が多くのメディアで取り上げられたことから関連商品の販売が伸長。トミカに関しては、自社原作のTVアニメ「トミカハイパーレスキュードライブヘッド」が好評であった。

新規商品では、「スナックワールド」の関連商品や、AI搭載のロボット「COZMO」などを市場に投入。また、夏に映画が公開された「トランスフォーマー」や、北米欧州でTVアニメが放送中の「ベイブレードバースト」の海外向けの輸出が増加。

年末商戦で、ベイブレードバーストや、新感覚ペット「うまれて!ウーモ」の人気が継続。また、女児向け特撮テレビシリーズ「ミラクルちゅーんず!」や、風船アートが楽しめる「ウーニーズ」などの新商品が好調であった。

株式会社タカラトミーアーツに関しては、空港で展開している「空港ガチャ」や、「究極のTKG(たまごかけごはん)」などのクッキングトイ関連商品がメディアで多数紹介され話題となった。

以上の結果、売上高1168億2700万円(前年同期比11.7%増)、営業利益141億5800万円(同23.8%増)となった。

アメリカズ市場
再建策の一環として、「収益性改善を目的とした事業の集中と選択」を推進。ベビー用品や農耕車両玩具など6つの主力ブランドへ経営資源を集中していると発表。

農耕車両玩具の販売が堅調に推移したが、ベビー用品及びキャラクター関連玩具の販売が低調であった。

以上の結果、売上高189億5900万円(前年同期比16.4%減)、営業利益6200万円(同83.3%減)となった。

欧州市場
「ポケモン」関連玩具のフィギュアやぬいぐるみなどの販売が好調に推移。一方、ベビー用品やプリスクール関連商品の販売が減少。

以上の結果、売上高61億3800万円(前年同期比12.4%減)、営業損失2400万円(前年同期営業損失2億5500万円)となった。

オセアニア市場
ベビー用品「The First Years」やプリスクール商品、ポケモン関連玩具の販売が堅調に推移。

以上の結果、売上高18億100万円(前年同期比0.0%増)、営業利益3900万円(同222.6%増)となった。

アジア市場
ベイブレードバーストが韓国、香港、台湾に続く東南アジア各地でのTVアニメ放送に加え、店頭マーケティングの強化も奏功し、商品の販売が好調に推移。ポケモン関連玩具も好評。また、2017年夏に映画が公開されたトランスフォーマー関連の玩具の出荷が増加した。

以上の結果、売上高440億7900万円(前年同期比18.8%増)、営業利益9億8600万円(同36.3%増)となった。

タカラトミー

業績予想に関しては、平成29年10月27日に公表した内容から変更はないとのこと。

関連サイト

株式会社タカラトミー公式サイト
平成30年3月期  第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

タカラトミー