ロボットが大好きな国、日本。日本人はアニメやマンガはもちろん、ゲームでもロボットが登場するさまざまな作品を生み出してきた。今回紹介する『マシンナリーズウォー』も、ロボットを操り戦うシミュレーションRPG(以下SRPG)だ。
本作は機械仕掛けの人型兵器「機兵」で戦うSRPGだ。物語の舞台となるのは、国土のほとんどが荒涼とした大地のトンドレス大陸。プレイヤーは、主人公である敗軍の将ヴィリー・エーベルヴァインとその仲間たちを指揮し、祖国を奪われた王女マリオン・アイゼンフートに協力し、祖国奪還を目指してさまざまな敵と戦っていく。
◆整備に開発、まさにリアルロボットアニメの世界!
「駐屯地」と呼ばれる拠点で戦いの準備を整え、依頼される作戦を成功させてメインストーリーを進めていくのが『マシンナリーズウォー』の大きな流れだ。駐屯地で実行できるのは、メインストーリーを進める作戦や、レベルや装備、ゲーム内の資金であるGなどを稼げる「特務」を実行する「作戦選択」、機兵や武装の整備、開発をする「ハンガー」など。ほかにも、新メンバーの雇用、セーブや各種設定も行なえる。
ハンガーでは新しい兵器を開発し、購入することも可能だ。ただし、これらの行動にはGとJ(いわゆる資材)が必要となる。GやJは戦闘で敵を撃破したり、ハンガーで必要のない装備や機兵を「分解」したりすると入手できる。必要ないものは積極的に分解していこう。
◆ロボットで戦う戦闘は、シンプルだからこそ燃える!
戦闘は、クォータービューのステージで行なわれるターン制バトルになっている。まずは味方ユニットを選択し、移動力を消費して移動させる。装備している兵器のレンジ(攻撃範囲)内に敵ユニットを捉えたら、「兵装・スキル」コマンドで使用する兵器を選択して攻撃だ。各ユニットは「向き」という概念があるのがポイント。攻撃は正面より側面、側面より背面から与えたほうが、回避されにくくなる。向きを活かした適確な攻撃が重要となるのだ。
攻撃で相手を倒せなかった場合は反撃を受ける。これを避けるために、敵の攻撃範囲外や、反撃を受けない背後から攻撃を仕掛けるのがセオリーだ。味方ユニットも、敵から攻撃を加えられた場合は反撃を行なうが、「反撃設定」コマンドで反撃の有無の選択をできる。
「敵を全滅させる」「隊長機を撃破する」といった、ステージに設定された勝利条件を満たせば勝利となる。このようにオーソドックスでわかりやすく、それでいて戦略を求められる戦闘は、SRPGが初めてでも思わずのめり込んでしまうはずだ。巨大ロボットを指揮し、敵を破壊していく快感がダイレクトに伝わってくるので、ロボット好きにもたまらないポイントだろう。
◆さまざまなロボットを使いこなしてこそパイロットだ!
機兵やパイロットの能力を把握しておくことも、司令官の大事な勤めだ。機兵には「突撃型」、「重装型」、「砲撃型」、「支援型」の4タイプがある。突撃型はその名のとおり、移動力が高く敵の懐に一気に飛び込み攻撃するタイプ。重装型はシールドを装備し装甲が厚く、正面からの攻撃は物ともしない。砲撃型は長距離からの攻撃が可能な武装を装備できる。そして支援型は、性能は低めなものの、ほかの機兵の修理や弾薬の補給を行なえる。
◆すべての要素が楽しめるから、どんどんのめり込める
紹介が最後になったが、『マシンナリーズウォー』は基本無料のアイテム課金制ではなく、買い切り型のゲームアプリだ。ソーシャルゲーム的な要素もなく、最近のスマートフォン向けゲームでは珍しい、純粋にひとりで楽しむタイプのゲームとなっている。だが、むしろ誰にも影響されずひたすらゲームに没頭できるという意味では、 こうした仕様も十分にアリだろう。ゲーム中に通信の必要が発生することもないので、場所を選ばずゲームをプレイできるという点もありがたい。
とにかく巨大ロボットが戦闘を繰り広げる重厚なストーリーをじっくり楽しめるのがなによりもいい。時間をかけてプレイするもよし、空いた時間にいつでもどこでも少しずつプレイしてもよし。自分のプレイスタイルで、重厚な物語を楽しんでみてほしい。