シューティングゲームの命はゲームバランスだ。ぞっとするような弾幕をギリギリでかいくぐり、的確な位置取りから敵を薙ぎ倒していく。そんな醍醐味を味わうためには、難し過ぎても簡単過ぎてもいけない。また、操作性も大事だ。まるで指の延長のように自機を操れてこそ、シューティングゲームは輝く。しかし世にシューティングゲームは多かれど、なかなか「これだ!」という作品には出会えない……。
なんて世を儚んでいた筆者の前に閃光のごとく現れた、「これだ!」というシューティング。それが本作『ドラゴンシューター』だ!
◆3人の英雄を操り並み居る敵を薙ぎ倒せ! 仕掛け満載のシューティングステージ!
自機となる「英雄」は、ガチャやドロップで手に入る。3体でチームを作り、シューティングステージに挑むのだ。ひとつのステージは2~6回の雑魚戦のあとボスが待ち構えている構成で、チームメンバーとはステージ中にいつでも交代できる。英雄はそれぞれ固有のスキルや属性を持つので、状況に合わせて使い分けよう。
ステージに登場する敵の攻撃も多彩だ。ただの雑魚でさえ、ゆっくりと移動してくるもの、素早く体当たりをしかけてくるもの、誘導弾を放つもの、周囲に爆風の広がる弾を撃つもの、体力を回復するもの、新しい雑魚を追加で召喚するものなど、実にバリエーション豊かで飽きない。攻撃のパターンを見極めるのは容易ではないが、それだけに、弾の間を縫い飛びながら敵陣を切り崩していけると爽快だ。
ピンチのときは「タグスキル」が役に立つ。タグスキルはチームメンバーと交代したときに発動する特殊能力。画面全体を攻撃したり、一定時間自機を強化したりと、状況をひっくり返せるだけの効果を持つ。
ステージの要所に待ち構えるボスとの戦いは、手に汗握る絶妙な難易度。ぶ厚い弾幕で押してくる巨大なドラゴン、接近して一撃必殺の剣で切り付けてくる戦士、機動力で翻弄しながら螺旋状に動く弾を撃ってくる飛竜など、一体一体の動きが練り込まれていて非常に厄介だ。
◆ユーザーフレンドリーな工夫が盛りだくさん!
ステージ中の操作性も良好だが、それ以外にも細かな点でユーザーフレンドリーな工夫が光る。たとえば、英雄や装備品「ルーン」が手に入る有料ガチャは、2日に1回のペースで無料で引ける。また、メインシナリオとスペシャルダンジョンではスタミナが別枠になっており、スタミナ回復待ちの必要が少ない。ほかにもちょっとしたところにアイディアが積み重ねられており、実に遊びやすいゲームに仕上がっている。
ゲームバランスは良好。操作性もすばらしい。敵や自機のバリエーションも豊富。シューティングとしての楽しさが存分に味わえるうえ、ゲームシステムがユーザー目線で作り込まれている。シューティングが好きな人にはもちろんのこと、末永く遊べるスマホゲームを求めている人にも文句なしにオススメできる作品だ。