ブロックパンク社、映画「キル・ビル」「呪怨」の監督とブロックチェーン技術を使ったオリジナルアニメコンテンツ提携を発表。

BlockStudios

制作者とファンの関係構築にブロックチェーンのシステムを活用。支払いに仮想通貨を利用し、作品の販売・再販で利益創出を狙う。

シンガポールのブロックパンク社は、映画「キル・ビル」のアニメパートの中澤一登監督と、映画「呪怨」の清水崇監督の2人と、ブロックチェーンを利用した世界初のオリジナルアニメコンテンツ提携を行なったことを発表した。

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本提携では、ブロックパンク社のアニメのコンテンツ販売サイト「BlockStudios(ブロックスタジオ)」のエコシステムを活用。

エコシステムの分散型システムで、管理者などによる中抜きや権利の制限など除いた、新しい報酬分配の仕組みを作り、取引内容や著作権、所有権などをブロックチェーンで管理する。

この仕組みによって作品の販売や再販を通して利益を上げるのが狙いだ。なお、支払いには仮想通貨が用いられるとのこと。

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本発表に伴い、ブロックパンク社CEOのジュリアン・ライハン氏と映画監督の清水崇氏が以下のコメントを発表した。

ブロックパンク社CEO ジュリアン・ライハン氏
「エンタテインメント業界のビジネスモデルは長年進化がなく、崩壊し始めています。シリコンバレーの企業がハリウッドの企業を引き継いでいますが、映画やテレビの制作会社にとって、必ずしも良いビジネス条件をもたらしていません。固定のライセンス料、視聴データの欠如、販売方法の制限などにより、クリエイターは、十分な情報が得られず、手探りの状態で企画しなければならないことが大きな課題になっています。
しかし、ブロックチェーンによる分散型のエコシステムによる新しい報酬分配の仕組みができれば、クリエイターに資金調達力をあたえ、少数の大規模な配信プラットフォームに依存しない選択肢となるでしょう。
今回ブロックスタジオの新しいエコシステムをもって、この新しい選択肢に挑戦する、清水崇、中澤一登両監督との提携が出来てとても光栄です。
現状を代替する分散型ビジネスモデルやエコシステムへの高い関心を実感しています。」

監督 清水崇氏
「絵が好きで、子供の頃から自分で描き出したキャラクターが飛び回るのを夢想していました。絵本やアニメの世界は、僕の映画作りに次ぐ夢です。皆さんに愛してもらえたら嬉しいです。この新しいブロックチェーン取り組みが世界中の皆さんにどのように届き、新たな仲間ができるか?とても興味深く期待しています。」

関連サイト

「BlockStudios(ブロックスタジオ)」

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