幻の作品といわれた『ダスト18』を初単行本化。未使用エピソードのネームや予告など貴重なカットも収録。
株式会社リットーミュージックは、立東舎レーベルから、手塚治虫氏が1972年に「週刊少年サンデー(小学館刊)」で連載したSF作品『ダスト18』を、2018年7月13日に発売することを発表した。
『ダスト18』は、乗員乗客90名が登場した飛行機が墜落し、全員死亡と思われた事故から18人が生還したが、生き残った全員が生命の石を持っていたという物語。奇抜な発想のもと、生命の尊厳と人間の生への執着と欲望を描いた作品だ。
『ダスト18』は、当時週間少年サンデーに掲載されていたが、単行本を発売する際に、作者の手塚治虫氏が100ページ以上の大幅な改変をし、『ダスト8』と改題の上で発売された経緯を持っている。
『ダスト8』になったときには、連載時は2話だった物語が1話にまとめられていたり、キャラクターの表情やセリフにも手が加えられ、エンディングもまったく違うものになっていて、ほぼ別作品といえるものだった。
そのため、オリジナルの『ダスト18』は幻の作品と呼ばれ、「読みたい!」というファンの根強い要望があった。
今回出版される『ダスト18』では、現存する原稿と掲載誌をもとにして連載時の内容を再現。未使用エピソードのネームや予告カットなども収録した決定版として発売する。
マンガ概要
タイトル:ダスト18
著者:手塚治虫
定価:3,456円(本体3,200円+税)
発売:2018年7月13日
仕様:B5判/404ページ
刊行:立東舎
発売:リットーミュージック
商品情報ページ: http://rittorsha.jp/items/17317439.html