「amadana」の経営参画などライフスタイル・デザイン領域へ事業を拡大。
株式会社ディー・エル・イー（以下、DLE）は、平成30年6月期決算を8月14日に発表した。当期売上高は57億1000万円（前期比29％増）、営業損失は1億900万円、経常損失は1億1600万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億3000万円だった。
経営成績の概況
視聴者や消費者等の多様化し変化の早い嗜好や価値観、旬な時事ネタ等を捉え、適時に対応することを強みとするファスト・エンタテインメント事業を展開。インターネット時代にマッチしたオリジナルコンテンツを量産してきた。
「TOKYO GIRLS COLLECTION（以下、TGC）」では、ファッション・ビューティーに関する情報の発信源として日本のガールズカルチャーを世界に発信する取組み及び「持続可能な開発目標」の啓発活動を実施。「amadana」に経営参画し、「ライフスタイル・デザイン」領域へ事業領域を拡大している。
ソーシャル・コミュニケーション領域においては、IP（Intellectual Property：主にキャラクター等の著作権や商標権等の知的財産権）を開発・取得し、動画広告等のマーケティングサービスの提供、及びスマートフォン向けゲームアプリやメッセンジャーアプリ向けスタンプ等のデジタルコンテンツの企画開発・配信など実施。
当連結会計年度においては、IPの露出先の拡大や展開手法の多様化による、IP価値の成長に連動し、各サービスを展開した。これにより、セールスプロモーションの増収、地方創生プロジェクトして初開催となった「Istyle presents TGC HIROSHIMA 2017 by TOKYO GIRLS COLLECTION」の等による「TGC」ブランドの伸長、及び新規事業の順調な立ち上がりなどにより、前期と比べて売上と利益が順調に推移した。
IPクリエイション領域では、IPの新規開発及び映画・TV・ネットメディア等の映像コンテンツの企画開発・制作及び総合的なプロデュースを展開。
当連結会計年度においては、各IPのTVシリーズやWEBシリーズの継続により認知度向上と世界観醸成に努めるとともに新規映画作品の納品・公開などを行ない、大型案件の納品があった。しかし、前連結会計年度以前に契約を締結した収益性の低い一部案件について納品が発生したことで、利益はマイナス。ただ、前期比で売上と利益は増加している。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は57億1053万円（前連結会計年度比29.0％増）、営業損失は1億980万円（前年度は8億9572万円の損失）、経常損失は1億1601万円（前年度は9億1618万円の損失）、親会社株主に帰属する当期純損失は1億3006万円（前年度は18億128万円の損失）だった。
来期の業績予想は以下の通り。
