「メイプルストーリー」や『アラド戦記』『OVERHIT』の売上が業績をけん引。PCとモバイル事業ともに過去最高の売上高を更新。
株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、2018年12月期決算を2月12日(火)に発表。当期連結経営成績については、売上収益は2537億2100万円(前期比8%増)、営業利益は983億6000万円(同8.7%増)、税引前当期利益は1174億4400万円(同67.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1076億7200万円(同89.7%増)となった。
経営成績に関する説明
ネクソングループは、PCオンライン事業やモバイル事業を展開し、ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信に努め、既存ゲームタイトルのアップデートを推進してきた。
当連結会計年度については、中国や北米、その他の地域の事業がけん引したことで、売上収益が前期比で増加。
中国に関しては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記(Dungeon&Fighter)』の旧正月アップデート(1月)、10周年アップデート(6月)、国慶節アップデート(9月)などの主要アップデートがユーザーから好評を受け、売上収益が前期比で増加した。
韓国においては、主力PCオンラインゲーム『メイプルストーリー(MapleStory)』や、モバイルゲーム『OVERHIT』が増収に寄与。
一方で『EA SPORTS FIFA Online 3(以下、FIFA Online 3)』及び『EA SPORTS FIFA Online 3M(以下、FIFA Online 3M)』から『EA SPORTS FIFA ONLINE 4(以下、FIFA ONLINE 4)』『EA SPORTS FIFA ONLINE 4M(以下、FIFA ONLINE 4M)』へのサービス移行の影響で、PC及びモバイルの売上収益が前期比で減少した結果、韓国の売上収益が前期比で減少した。
北米やその他の地域については、連結子会社のピクセルベリー・スタジオズから配信中の『Choices:Stories You Play(以下、Choices)』、第3四半期連結会計期間にリリースした『メイプルストーリーM (以下、MapleStory M)』、第2四半期連結会計期間に配信した『Darkness Rises』の寄与により、売上収益が前期比で増加した。
費用面に関しては、『FIFA Online 3』の売上減少に比例してロイヤリティ費用が減少。一方で、ゲームのラインナップの増加で、クラウドサービス費用が増加したことで、売上原価が前年同期比で微増した。
販売費と一般管理費は、主にストック・オプション費用の増加や、『FIFA ONLINE 4』や『KAISER』『MapleStory M』などの新タイトル、『Choices』のプロモーションにかかる広告宣伝費の増加により、前期比で増加した。
その他の費用については、第2四半期連結会計期間において、連結子会社のネクソン・コリア・コーポレーションが、ナット・ゲームズ・カンパニー・リミテッド株式を取得した際に認識したのれん及び無形資産について減損損失を計上しているが、前連結会計年度における減損損失の計上額を下回っていることから前期比で減少した。
また、当連結会計年度における為替相場の変動の影響により外貨建ての現金預金及び売掛金などについて為替差益が発生した結果、金融収益は増加し、金融費用は前期比で減少した。
法人所得税費用については、中国地域における事業好調の影響により前期比で増加した。
以上の結果、当連結会計年度の売上収益は2537億2100万円(前期比8%増)、営業利益は983億6000万円(同8.7%増)、税引前当期利益は1174億4400万円(同67.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1076億7200万円(同89.7%増)となった。
来期の業績見通しは以下。