◆設定6を3日間実戦。さて、収支はどうなった?
第1回に続き、今回もアプリ版『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』を実戦。前回どんなことがあったかというと、課金アイテムであるセーブ機能を購入しなかったばかりにコラム用に実戦していたデータが途中でふっとび、「やれやれやっぱりセーブ機能を購入しなきゃだめだよね」というまっとうな思考が一瞬よぎったものの一瞬だけだったので改めてノーセーブノーフューチャーな状態で実戦を開始。遊技する台の設定も無課金のため「?」しか選べないなか実戦再開し、1000G(※1)弱回してAT(※2)中の紫7があったりとか多少なりとも動きをみせることに成功するも、最終的に差枚数-44枚というどちらの面白さにも振りきれないまま実戦終了。そして設定(※3)は2でした、という感じでした。
【※1:G】ゲーム数のこと。ゲーム数のカウントはボーナス終了時を起点にするのが一般的。
【※2:AT】アシストタイムの略。AT中は、押し順を当てないと揃わない役の正解の押し順を液晶画面などでナビしてくれる。本機におけるボーナスはATのみ。
【※3:設定】パチスロには6段階の設定があり(一部例外あり)、ホール側が任意に設定できる。設定1が最低設定、設定6が最高設定となり、設定が高いほど打ち手が勝ちやすい仕様となっている。一般的に高設定と言うと、設定4以上を指すことが多い。
そこでこの後編では心機一転、新たに長時間遊戯したデータをも元にお届けします。
まず前提として、セーブ機能、ウェイトカット、設定変更、強制フラグ、オートプレイ、モード設定の6つ全部の機能がセットになって、それぞれ単品で購入するよりお得なアイテム“お買い得パック”を購入することに。これで泣きながら「やりなおしかよー」と独りごとを言うリスクを華麗に回避。ウェイト(※4)カットやオートプレイは遊技を楽しむというよりシミュレーションをする際に重宝しそうだし、前回よりも格段に快適かつデータ採りとしての選択肢の幅も広がった感じ。
【※4:ウェイト】パチスロには1ゲームあたり4.1秒の最低遊技時間が設定されており、4.1秒の感覚が空けられない場合はスタートレバーを叩いてからストップボタンが有効になるまでのウェイト時間が発生して最低時間を調整する。ウェイトカットとは4.1秒の規制をなくし、いかなる場合でもスタートレバー後すぐにストップボタンが有効になる。ゲームなどでは遊技の高速化を図るために、実機の仕様とは異なるが機能として搭載されていることが多い。
さて、それではどんな感じで実戦をしましょうか、と考えてみて、気になったのが「ハーデスくらい荒い機種でも設定6を打ち続ければある程度結果がついてくるものなのか」ということ。打っている人の多くはGOD(PGG)(※5)を引けるか引けないかが勝敗を分ける、と思っているだろうけど、設定6を打ち続けて収支としてしっかり結果がついてくるなら高設定を探す立ち回りの有効性も示せるかなとか思ったり。
ということで実戦の条件として下記を設定。
○設定6で実戦
○24000ゲーム消化で終了
【※5:GOD(PGG)】約1/8000で当選する本機最強のプレミア役。当選時は100GのATと3回のジャッジメントが保障される。「ジャッジメント」の振り分けも、通常の「ジャッジメント」より「プレミアムオブハーデス」や「ゾーンオブペルセポネ」が選択されやすくなっており、当選時には約3000枚の獲得に期待できる。
1日8000ゲームとして3日間くらい設定6打ち続けて結果が出ないと厳しいし、逆を言えばこのくらいの稼働である程度の結果がついてくるのならホールでも高設定狙いをする価値があるかなーと。注目は、やはり結果がどの程度GODに依存するのか、というところかなと思ってます。
ということで24000ゲーム回してみた結果がコレ!
総ゲーム数……24000G
総ATゲーム数……12962G
PGG……4回(1/6000)
GG初当りの回数……69回(1/347)
PREMIUM of ハーデス……2回(1/12000)
ZONE of ペルセポネ……15回(1/1600)
RUSH of ケルベロス……77回(1/311)
ジャッジメント総回数……94回(1/255)
HELL ZONE回数……54回(1/444)
PREMIUM of ハーデス最大上乗せゲーム数……180G
ZONE of ペルセポネ最大上乗せゲーム数……400G
RUSH of ケルベロス最大上乗せゲーム数……160G
GG最大獲平均枚数……765枚
GG最大獲得枚数……3650枚
GG最大継続ゲーム数……1243G
投入枚数……72000枚
払出枚数……87824枚
差枚数……+15824枚
出玉率……121.9%
◆勝利の最低条件はPGG。設定6は勝負になる?
約3日間の実戦で1日平均+5000枚以上の差枚ということで、収支的に問題ないどころか充分すぎるほどの結果に。出玉増の要となるPGG(約1/8000)を1/6000で引けたことも大きいとは言えるものの、ジャッジメントでの最大上乗せゲーム数が「ゾーンオブペルセポネ」での400Gだし、何か大きい事故を起こした結果、というわけでもなさそう。PGGの平均期待枚数が約3000枚と言われているので、仮に今回引いた4回のPGGがなかったとしても3000枚はプラスになっていた計算(実際にはそこまで単純な計算ではないけれども)。3日間分のシミュレートデータで結論づけられないことは重々承知ではあるものの「PGGを引ければ設定1でも勝てる!」、「PGGを引けなければ設定6でも勝てない!」と言われがちなハーデスも、設定6なら全然勝負になるのでは、と思わせるに充分なデータかと。
高設定を推測するための詳細情報は攻略雑誌などを参考にしてもらうとして、単純なところでは初当り確率のよさで見るのが良いと思います。今回の初当り確率が1/347で、これは設定6としてはちょっと悪いくらい(設定3と4のあいだくらい?)。これよりも確率がよければ粘ってみても、って思えるし、1/300以上の確率で引けていたらかなり高設定に期待しちゃっていいのかなーと。
◆PGGの破壊力をアプリなら簡単に体験できる!
期待枚数3000枚くらいかなーと前述したPGGですけど、「これほんとにそんなに出るの?」なんて思ってる人には、今回買ったお買い得セットにも入っている“強制フラグ”でPGGを引いてみるのもアリ。試行を重ねていくことで、自分で信じられるリアルなシミュレートデータを出すことが可能。その際、たとえば3回やって平均5000枚だったからといって、PGGは平均5000枚、と結論付けるのは早計。数千~数万の試行を経てようやくシミュレートデータとしての有用性がでてくるので、あくまで個人でこんな感じなんだーと雰囲気を掴むレベルだと思っておいたほうがいいかも。とはいえ、ホールで打って何十回もPGG引くのは大変だし、アプリを使って傾向を見ることができるのは非常にありがたい話です。
そんなこんなでアプリ版『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』を遊んでみた前後編、いかがでしたでしょうか。次回はまた別のパチスロアプリに挑戦する予定なのでよかったらまたお付き合いください!
【天井】一定ゲーム数間、ボーナスを引けない場合などに発動する救済機能。本機の場合は1570G間ボーナス(AT)を引けないと、30G間の前兆演出を経てATが発動する。その際、ATの初期ゲーム数を決める「ジャッジメント」では、必ず「プレミアムオブハーデス」が選ばれる。
【プレミアムオブハーデス】AT当選時には、初期ゲーム数を決める演出「ジャッジメント」に突入。「ジャッジメント」には獲得ゲーム数の期待値が異なる3種類が用意されており、「ラッシュオブケルベロス」<「ゾーンオブペルセポネ」<「プレミアムオブハーデス」の順に、大量ゲーム数獲得に期待できる。「プレミアムオブハーデス」は突入時点で100Gが保障されており、10G+α継続。その間に冥王図柄が揃えば100Gor200Gor300Gが上乗せされる。
この記事を書いた人
パチンコ歴は20年以上、パチスロ歴は15年以上、趣味が高じてパチスロ攻略誌の編集になったあの日から早10年以上。いわゆる技術介入全盛の時代にパチスロにどっぷりハマってしまったダメな世代。最近は何故か声優さんとパチ&スロについて語るニコ生をやっていたり。アニメとかゲームも好き。Twitterアカウント@DRILLSTAR