シリコンスタジオ、ゲーム系案件の失注も自動車向け事業の売上が増加 営業利益4500万円 2019年11月期決算

シリコンスタジオ

非エンターテインメント領域で積極的に営業展開。期初の計画には届かなかったものの黒字回復を達成。

シリコンスタジオ株式会社(以下、シリコンスタジオ)は、2019年11月期決算を1月15日(水)に発表した。当期連結経営成績は、売上高45億9400万円(前年同期比8.2%減)、営業利益4500万円(前年同期は7億7100万円の営業損失)、経常利益は6000万円(前年同期は8億400万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億5800万円(前年同期は7億1500万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となった。

シリコンスタジオ 決算

経営成績に関する説明

シリコンスタジオは、前連結会計年度に引続いて、コンピュータグラフィックス関連ビジネスに多角的に取り組むと同時に収益性の改善に努めてきた。

当連結会計年度における開発推進と支援事業においては、強みを持つエンターテインメント(娯楽)業界向け案件の着実な獲得、成長余地が大きい自動車業界が前年対比で増加した。

また不動産業界など、非エンターテインメント領域においても積極的に営業展開を進めてきた。

人材事業においては、引き続き人材派遣及び紹介件数が堅調に推移した。

前連結会計年度より継続している、他社と協業をを行なっているコンテンツタイトルについては、若干の利益が発生しており、「その他」のセグメントに計上した。

全社費用に関しては、管理業務の効率化、費用の圧縮などをはかった。

その他、営業外収益として持分法による投資利益2000万円、特別利益として前年度に実施した会社分割に伴う当社保有の株式のすべてを売却したことにより関係会社株式売却益600万円、自社保有していた投資有価証券を売却したことによる投資有価証券売却益200万円、一部のプロジェクトについて開発中止に伴う受取補償金400万円を計上した。

また、繰延税金資産の回収可能性について検討した結果、法人税等調整額8900万円を計上した。

セグメント毎の業績は以下。

開発推進・支援事業
ミドルウェアライセンス販売の売上高については、第4四半期連結会計期間中に契約締結を見込んでいた海外ゲームデベロッパー向けの案件契約が取りやめになってしまったこと、別の案件が契約締結までに時間を要し、期ズレの発生などにより、期初の計画には届かなかった。

しかしながら注力分野である自動車業界向け事業の売上高が前年度対比で増加した。

ネットワーク構築・運用などのサービスを提供するソリューション売上については減収となった。

上記の結果、売上高は26億3000万円(前年同期比9.3%減)、セグメント利益は1億3200万円(同24.4%減)となった。

人材事業
派遣先企業で稼働中の一般派遣労働者数は延べ3161人、有料職業紹介の成約実績数は284人となった。

上記の結果、売上高は18億4100万円(前年同期比6.0%増)、セグメント利益は3億7600万円(同2.0%増)となった。

関連サイト

シリコンスタジオ株式会社公式サイト
2019年11月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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