『DQウォーク』やオンラインゲームなどの好調が業績をけん引。出版事業ではデジタル媒体の販売が大幅に増加したことで、営業利益が前年同期比65%増。
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは、令和2年3月期第3四半期決算(連結)を2月5日(水)に発表。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は1897億1500万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は277億7000万円(同124.3%増)、経常利益は279億9500万円(同68.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は191億9000万円(同106.6%増)となった。
経営成績に関する説明
デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売、運営を行なっている。コンテンツは、ユーザーのライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機(携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイスなど、多様な利用環境に対応している。
当第3四半期連結累計期間は、家庭用ゲーム機向けタイトルで『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』や『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』のNintendo Switch版、Xbox One版などを発売した。しかしながら、前年同期に新規大型タイトルの発売があったため、その反動により前年同期比で減収となった。また、前期に発売した新作のリピート販売が弱かったことから営業損失を計上した。
スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとするコンテンツに関しては、『ロマンシング サガリ・ユニバース』や、2019年9月にリリースした『ドラゴンクエストウォーク』の好調で、前年同期比で増収増益となった。
多人数参加型オンラインRPGでは、『ファイナルファンタジーXIV』と『ドラゴンクエストX』の拡張パッケージ発売とそれに伴う課金会員者数の増加により、前年同期比で増収増益となった。
上記の結果、デジタルエンタテインメント事業の売上高は1369億6800万円(前年同期比3.1%増)、営業利益は295億1500万円(同93.6%増)となった。
アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、アミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器、関連商製品の企画、開発、販売を行なっている。
当第3四半期連結累計期間は、アミューズメント機器で新規タイトルの発売がなかったことから前年同期比で減収だったが、店舗運営が好調に推移したことから営業利益は微増だった。
上記の結果、アミューズメント事業の売上高は336億7400万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は14億9600万円(同0.7%増)となった。
出版事業
コミック雑誌や単行本、ゲーム関連書籍などの出版、許諾等を行なっている。
当第3四半期連結累計期間は、マンガアプリの『マンガUP!』や電子書籍などといったデジタル媒体での販売が大幅に増加した。
紙媒体の販売に関しても好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。
上記の結果、出版事業の売上高は138億8800万円(前年同期比35.0%増)、営業利益は49億8600万円(同65.1%増)となった。
ライツ・プロパティ等事業
主にスクエニグループのコンテンツに関する二次的著作物の企画や制作、販売、ライセンス許諾を行なっている。
当第3四半期連結累計期間は、自社コンテンツの新規キャラクターグッズなどの投入があったことで、増収増益となった。
上記の結果、ライツ・プロパティ等事業の売上高は65億6400万円(前年同期比28.0%増)、営業利益は7億3300万円(同33.5%増)となった。
関連サイト
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイト
令和2年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
令和2年3月期第3四半期決算説明会資料