岐阜県の高校図書館司書を対象にアンケートを実施。回答があった学校の77%で「マンガがあることで図書館の利用が増えた」。
公益財団法人日本財団(以下、日本財団)、レインボーバード合同会社、キハラ株式会社の3社が所属する「これも学習マンガだ!実行委員会(以下、実行委員会)」は、岐阜県の高校図書館司書を対象に「マンガの図書館利用に関するアンケート」を実施し、調査結果を公表した。
「これも学習マンガだ!~世界発見プロジェクト~」とは、日本財団主催の事業として、2015年度からスタートしたもので、新しい世界の発見や学びにつながるマンガ作品を選出し、国内外の読者に届ける活動を行なっている。
これまで選出された作品には、2018年にTVアニメ化された「はたらく細胞」をはじめ、「ちはやふる」「宇宙兄弟」「聲の形」といった作品がある。
今回、実行委員会が行なった「マンガの図書館利用に関するアンケート」の結果によると、回答があった88%(56校)の高校の図書館で、教科や分野を解説する「学習マンガ」に加えて、一般のマンガも扱われていることがわかった。
利用者(生徒)に人気の高いタイトルとしては、「はたらく細胞」「ちはやふる」「宇宙兄弟」「聲の形」など、「これも学習マンガだ!」に選出された作品もあがっていた。
また、77%の学校では「マンガによって図書館の利用が増えている」と感じていたり、53%の学校が「マンガをきっかけとして、マンガ以外の一般書も利用されている」という実感を得ているという結果になった。
アンケートのその他の回答では、高校図書館でマンガを取り扱うことの有用性として、「図書館という場のハードルを下げること」、広い意味で多くの「学びのきっかけになること」などがあげられたが、利用マナーの啓発やマンガ導入について教員から理解を得る必要性など、いくつかの課題もあげられていた。
アンケートの詳細については、以下のリンクから確認できる。
【調査報告】マンガの図書館利用に関するアンケート: http://gakushumanga.jp/news/hslibrary/