未成年プレイヤーを対象にゲームのプレイ時間と課金額を制限。2020年上半期にテンセント提供の全ゲームで規制導入予定。
中国の大手企業テンセントは、中国国内で自社が運営するスマートフォン向けゲーム『聖闘士星矢(Tencent)』や、「NARUTO」のスマートフォン向けゲーム『火影忍者OL-忍者新世代』など、8タイトルにおいて、18歳未満の未成年プレイヤーのプレイ時間と課金を制限するシステムを導入したことを発表した。
これは中国の行政機関である「State Press and Publication Administration」が2019年11月に発行した、未成年(18歳未満)のオンラインゲーム中毒を防止するための提供規制「关于防止未成年人沉迷网络游戏的通知」によるもので、オンラインゲーム会社は全ユーザーの実名登録と、未成年者のプレイ制限が求められている。
この規制の発令を受けて、テンセントのゲームでは、課金上限に達した場合、次の月に課金するよう通知が表示するようになったとのこと。
また、管轄当局からの「ゲームレーティングの制定」などについても要請を受けて、『王者荣耀』『League of Legends』などの10タイトルにて、適正年齢の表記などを行なうようになったようだ。
テンセントは、今後もこのシステムの導入を順次進め、2020年上半期中には自社が提供している全ゲームタイトルに導入する予定となっている。
中国ではテンセントだけでなく、大手企業Bilibiliも自社が運営する複数のスマートフォン向けゲームで、18歳未満の未成年プレイヤーを対象にプレイ時間と課金システムの制限を設ける発表を行ない3月10日(現地時間)から実施している。
関連サイト
テンセント公式サイト(海外サイト:中国語)
1月试点后,腾讯游戏全面推进防沉迷新规落实(海外サイト:中国語)