新型コロナウイルス感染症の影響を受けている医療関係者、教育関係者、クリエイティブコミュニティを支援。
ソニー株式会社（以下、ソニー）は、新型コロナウイルス感染症（以下、COVID-19）の拡大により、世界各国で影響を受けている人を支援するためのファンド「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」を設立し、総額1億USドル（約108億円）の支援を行なうことを4月2日（木）に発表した。
「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」では、COVID-19の治療に従事している医療関係者や感染症対策に尽力している関係者への支援、学校閉鎖などの影響を受けている子どもたちやリモートワークを余儀なくされている教育関係者に対する支援、エンターテインメント業界においてCOVID-19の大きな影響を受けているクリエイティブコミュニティへの支援といった、3つの領域での支援を提供する。
医療関連については、国連財団とスイス慈善基金会がサポートするWHO（世界保健機構）の「COVID-19 Solidarity Response Fund（COVID-19連帯対応基金）」「国境なき医師団（MSF）」「国際連合児童基金（UNICEF）」「国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）」に対して、1000万ドル（約11億円）を寄付。加えて、社外のパートナーとの提携によるCOVID-19の感染拡大防止や治療につながる支援活動を行なうことを検討するとのこと。
教育領域でも、外出制限や学校の休校などで学習機会に制限が生じている現状に対して、ソニーのテクノロジーを使った教育支援を検討し、教育関係者と協力しながら行なっていく。
音楽や映画、ゲーム、アニメなどのクリエイティブコミュニティにおいては、コンサートの中止、映画やテレビ番組の制作の中断などにより影響を受けているクリエイターやアーティスト、エンターテインメント業界を支える様々な職種の人に対して、エンターテインメント事業各社と協調して、支援を進める考えだ。
また、ソニーは支援活動を、世界各地のグループ社員約11万人と共有し、連携していくため、社員マッチングギフトも実施する予定だという。
今回の基金設立及び支援の実施について、ソニー代表執行役社長兼CEOの吉田憲一郎氏氏がコメントを寄せた。
ソニー株式会社 代表執行役社長兼CEO 吉田憲一郎氏
「新型コロナウイルス感染症（COVID-19）によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された方々の一日も早い回復を心よりお祈り申し上げます。全世界が直面しているこの困難な状況に際し、グローバルに事業を展開している当社としても、新型コロナウイルスとの戦いの最前線におられる皆様、未来を担う子どもたち、そして、クリエイティブコミュニティで大きな影響を受けている方々などへの一層の支援を実施してまいります。」
