苦戦の新作ゲーム『パレットパレード』はパートナー企業との運営に変更。ゲーム業界未経験者育成機関「クリエイティブ・アカデミー」を拡張。
株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下、C&R社)は、2020年2月期決算(連結)を4月9日(木)に発表した。当期の業績は、売上高329億4600万円(前年同期比11.4%増)、営業利益20億8300万円(同32.0%増)、経常利益21億300万円(前年同期比32.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益13億5900万円(同40.2%増)で、過去最高の業績を記録したそうだ。
経営成績に関する説明
2020年2月期のクリエイティブ分野(日本)におけるゲーム分野は、制作スタジオでの制作受託案件や、韓国の現地法人CREEK & RIVER KOREA Co., Ltd.など、海外と連携した共同開発や、IPを活用した自社開発、他社コンテンツとコラボレーションしたイベントを開催してきた。
制作スタジオでは、ゲームの演出効果を高める「VFX」や世界観を左右する「シナリオ」など、ゲーム開発のキーとなるメンバーが多数所属し、コンシューマー、アミューズメント、ソーシャルゲーム分野の受託開発や運営を進めている。また、「クリエイティブ・アカデミー」や「TECH STADIUM」といった業界未経験者のための育成機関を立ち上げ、人手不足と言われるゲーム業界のニーズへの対応も行なった。
連結子会社の株式会社クレイテックワークスでは、2019年9月にスマートフォン向け芸術家育成タイムライズゲーム『パレットパレード』をリリースした。同月には株式会社インタラクティブブレインズの3DCGアバター事業、VR事業、コンテンツなどの開発事業を譲り受け、様々なコンテンツ開発能力を強化している。
『パレットパレード』に関しては、収益が想定を大幅に下回ったことから、現在はパートナー企業と連携して運営するとともに、新しい取り組みを検討している。
eスポーツなどのイベント事業への取り組みも強化しており、2019年5月には株式会社ポケモンと120社の参加企業を集めて、Nintendo Switch向けゲーム『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』とポケモンカードゲームを使った「ポケモン企業対抗戦」を共同開催した。
その他にも、アニメやゲームなどのコンテンツのコラボレーションイベント「アトラクションフェスタ」を首都圏各所で開催し、知財流通とイベント運営という収益モデルを確立した。
関連サイト
株式会社クリーク・アンド・リバー社公式サイト
2020年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年2月期決算説明資料