会場でも異彩を放つ大きなブースを出展していた「Unity」はステージイベントも充実し、たくさんの来場者で賑わっていた。ゲーム開発の統合ツールメーカーとして有名な「unity」が「unity games」としてパブリッシングに乗り出した背景を担当者に聞いてみた。
Unity Technologies
マーケティング・PR コーディネーター:パク・ミンスさん
アセットストア コーディネーター:ジョ・ヒョンテさん
ーお二人の担当業務を教えて下さい。
パクさん:私は主に広報担当として、コミュニティイベントなどを担当しています。
6月にオーストラリアのメルボルンで行われたイベントでも韓国メディアの対応などを行いました。また、元々は日本企業(任天堂、GREEなど)で韓国国内での広報業務を担当していました。※日本語もとても堪能。
ジョさん:私は「Unity」の中のアセットストアで各種リソースやプラグインなどを管理しています。「Unity」のアセットストアには様々なゲーム開発で使える各種3Dモデルや効果音のほか、動き方などの制御データなど、ゲーム開発にに必要な素材が用意されていて、それらを活用できる点が特徴になっています。
ー今回はBtoCゾーンにもBtoBゾーンにも出展なさってますね。ジョさん:「Unity」の企業文化の面白いところに、他の担当者の仕事にも関与していくというものがあり、我々も両方に関与しています。いわゆる「エバンジェリスト・伝道師」としての任務のひとつですね。 ー開発エンジンとして評価を集める「Unity」がパブリッシングにも進出している理由を教えて下さい。
ジョさん:開発エンジンとしては一定の評価を得られてきましたので、今後はゲームの開発後のフォローもできるように考えてパブリッシャー活動を進めています。つまり、「Unity」を使用して開発していただいたゲームを我々が扱うことで、「使いやすく」「コストが安い」といった「Unity」の特徴を活かして開発されるゲームの、その後のフォローもできるようにという願いがあるわけです。 ーつまり「Unity」では開発からリリースまでの流れ全てに関与していくということですね。では今回、出展されているソフトについて教えて下さい。
パクさん:今回は『コードX』というアクションRPGと、『ミュータント』というSFアクョンRPG、それと『ミニドム』と『ネモネモ』というカジュアルゲームを展示しています。
それぞれAndroid、iPhone対応のスマートフォンゲームで「Unity」を使用して開発されたゲームです。
それと、今回はデモンストレーションとして「Unity」を使用して全てアセットストア上のリソースを使用したゲームサンプルを展示しています。これは3Dのゲームですが、全くプログラミングせずに動作しています。 ー日本の読者へのメッセージをお願いします。
ジョさん:これからはインディーズゲーム製作者のお役にもお役に立ちたいと思っています。
新しいゲームジャンルやインディーズらしい思い切った作品に出会えるのを楽しみにしています。日本のプレーヤーの皆さんも是非、インディーズゲームも応援してあげて下さい。
パクさん:韓国だけでなく、日本や中国も含めたアジア市場は今後、世界的な重要性がますます高まっていくと思います。「Unity」は開発エンジンとして、またパブリッシャーとしてお手伝いしていきたいと考えています。日本のみなさんもどうぞゲームを楽しんで下さい。
それがゲーム業界全体にも良い影響となっていくと思います。
▲Unityのパクさん(左)と、ジョさん(右)。